初めての遺品整理どうする?遺品整理の進め方を5STEPで紹介

初めての遺品整理、どうすればいいの?
おそらく今、「生前整理を考えている」「急きょ遺品整理することになった」「気持ちの整理がついたので始めたい」のどれかの状況にあると思います。
まずは自分で出来る事を考えてみましょう。
その後に業者を使うかどうかの検討をしていくことをおすすめします。
しかし、急ぎの方は、各種手続きに期限があったりして時間的にかなり大変です。
本記事では、遺品整理を行う際にまず何から手をつけたらいいか、いつ始めるのか、注意することなどを紹介していきます。
- 遺品整理の進め方【5STEP】で紹介
- 遺品整理サービスを利用する
- 遺品整理いつやる?
- 遺品整理で注意すること
- 遺品整理は大変?【体験談】
記事の最後に実際の体験談も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
1:遺品整理の進め方を【5STEP】で紹介
まずは遺品整理のおおまかな手順を観ていきましょう。
この章では基本的に自分でやる場合の手順をご案内していきます。
第2章で業者を使った遺品整理の内容を紹介するので、全て遺品整理サービスに任せたい方は第2章までスキップして大丈夫です。
STEP1:計画を立てる
片付けを始める前に、まずは計画を立てましょう。
- 相続放棄をしていない、または予定していないか
- 故人が残した契約・手続きの期限
- 何をいつまでにやるのか
- 遺族の同意を得る
以上の3つを明確にしておけば遺品整理がスムーズに進みます。
▼相続放棄をしていない、または予定していないか
相続放棄をする、またはする予定があれば遺品整理はなるべく関わらないことをおすすめします。
相続放棄をして遺品整理をした場合、相続の放棄が認められない可能性があるからです。
もしあなたが、故人の負債を相続したくないなどの理由があっても遺品整理をすれば、資産としてプラス価値のあるもの、マイナス価値になるものもまとめて相続しなければなりません。
相続放棄と遺品整理については以下の記事で詳しく説明しているのでよかったら参照してみてください。
⇒遺品整理はダメ?相続放棄のルールとトラブル回避の3つの方法
▼故人が残した契約・手続きの期限
故人が住んでいた家の賃貸契約の状況・保険の支払いや借金の返済など、期限が設けられているものを全て確認しておきましょう。
確認方法としては
⓵郵便物・保管物の確認
⓶通帳の確認
⓷信用情報機関に問い合わせる
⓸故人の友人・知人に確認する
の4つがあります。
▼何をいつまでにやるのか
相続放棄の有無、故人の契約について確認が終われば、具体的な作業の段取りを決めましょう。
目標を設定することで作業スピードが格段に速くなります。
支払い期限や法要の日程、ゴミの収集日から逆算して計画を立てると、作業を進めやすくなります。
▼遺族の同意をとる
遺品整理の作業にとりかかる前に、他の遺族にいつ始めるか・何をするか・自分主体でやってもいいか・手伝ってもらえるかなどの確認をとっておきましょう。
遺品整理でよくあるトラブルの1つが遺族間でのトラブルです。
必要であれば、簡単な同意書を作っておいた方が後々揉めなくて済むでしょう。
STEP2:分類・仕分け
計画を立てたら、いよいよ作業に取り掛かりましょう。
まずは遺品の分類を行います。
以下の仕分け品を参考にしてください。
- 故人の契約や個人情報などに関する重要書類・重要物
- レンタル品・定期購入品
- 形見分けする遺品
- 買取可能な遺品
- 廃棄する遺品
複数あって仕分けには時間と労力を費やしますが、遺品整理には供養も含まれているので、できるかぎり他の遺族と協力しながら慎重に進めてください。
廃棄するものに関しては、洗濯機などのリサイクル対象に含まれているものは、自治体に事前に回収予約をしなければならないので、分別もきっちりと行いましょう。
STEP3:遺品を処分
仕分けが完了したら遺品を処分していきましょう。
ここが最も体力を使う作業になりますが、他の遺族と協力して行えば早めに片が付きます。
まずはゴミとして処分するものからまとめて行きます。
小さなゴミは可燃と不燃に分けてどんどんゴミ袋に詰めていきましょう。
大型家具などは、組み立て品であれば解体して紐などでまとめてください。
まずは家のスペースを確保して動きやすくすることが大事です。
そして、売れそうなものは買取に出しましょう。
この時も間違って貴重品を処分しないよう、できるだけ他の遺族に確認しながら作業を進めるが大事です。
STEP4:形見分け
遺品の処分が終わったら、形見分けを行います。
49日の遺族が集まりやすい法要で形見分けを行うのが一般的です。
資産価値のある遺品は平等に振り分けることをおすすめします。
遺族間(相続)トラブルは、この形見分けで揉めるケースが多いですね。
宝石や骨董品・ブランド品などの貴重品は買取で換金した上で分配する事も可能です。
また、資産価値がないものでも故人の想い出が詰まっている遺品も形見分けしてください。
注意点として、高価な貴重品は贈与税の対象になる場合があるので、贈り相手や遺族と相談しながら慎重に遺品を選ぶようにしましょう。
STEP5:各手続き
賃貸契約の解約や、保険の解約、レンタル品の返却などの手続きを忘れないよう気を付けてください。
これらは解約をしない限り、毎月支払いを負担しなくてはならない場合があります。
- 賃貸の解約
- 電機・ガス・水道の利用停止
- 携帯電話の解約
- インターネットの解約
- NHK・BS・CS放送の解約
- クレジットカードの解約
- 保険の解約
- その他サービスの解約
故人が使っていた通帳やクレジットカードの明細などから大体の契約先を特定する事が可能です。
しかし、故人がひっそり知人などから借金をしていた場合は連絡先から地道に確認を取っていく必要があります。
2:遺品整理サービスを利用する
さて、ここからは遺品整理サービスを使って遺品整理を行う方法を紹介していきます。
遺品整理業者に依頼するメリット・デメリットは以下のようになります。
▼メリット
- 急ぎの場合、最短で1日で終わる
- 仕分けに関するアドバイスがもらえる
- 貴重品の捜索をしてくれる
- 故人では難しい特殊清掃をしてもらえる
- 各種手続きを代行してくれる
▼デメリット
- 費用がかかる
- 悪質な業者にあたった場合、かえって損をする
時間がない方や、整理場所がゴミ屋敷の場合、孤独死により体液や異臭が部屋中に残っている場合は遺品整理サービスを利用することをおすすめします。
楽が出来るというのが最大のメリットとしてありますが反面、費用がかかるというのがあります。
また、悪質業者にあたってしまうと金銭的に損をする可能性が高くなります。
というわけで、次に遺品整理サービスの内容、選び方について順番にご紹介していきます。
2-1:遺品整理サービスの業務内容
遺品整理業者は依頼者の希望によって遺品の仕分け・処分から、供養・特殊清掃・各種手続き代行まで、多岐に渡ってサービスを提供しています。
ある遺品整理専門業者の業務内容を例に紹介するとこのような感じです。
基本サービス | 遺品の仕分け
貴重品の捜索 遺品の合同供養 搬出後の清掃 |
オプションサービス | 特殊清掃・消臭作業
消毒・除菌コーティング リフォーム・ハウスクリーニング 仏壇クリーニング 各種手続き代行 不動産解体 不動産整理 ゴミ屋敷の片付け |
遺品整理に関する全てのサービスを任せるとなると、間取りや処分品の量によって最大80万ほどかかる場合もあります。
なるべく費用をかけたくないけど時間がない!という方は、いつまでにどの作業は終わらせたいなどの現状を遺品整理業者に伝えて、相談しながら利用するサービスを決めていきましょう。
2-2:遺品整理業者の選び方
焦って遺品整理業者を決めてしまうと、悪質業者に気付けず思わぬ追加料金の発生などのトラブルに遭遇する恐れがあります。
遺品整理業者を選ぶ際には以下のポイントに注目してください。
- 遺品整理士が在籍している
- 遺品整理士認定協会から認定されている
- きちんとした見積書・契約書を作成している
- 契約を急かさない
- 現場調査にてしっかりと見積りをする
- 買取サービスを実施している
- 遺品整理・売買に関する資格・許可証を持っている
上記の全てが必須項目というわけではありませんが、業者が買取・再販のリユース業を行う場合は「古物商許可証」といった許可証が必要になってきます。
これらは悪質な業者に引っかからないための指標として念頭に置いておきましょう。
3:遺品整理いつやる?
では、遺品整理はいつやるのがベストでしょうか?
「生前整理を考えている」「急きょ遺品整理することになった」「気持ちの整理がついたので始めたい」など状況は様々ですが、結論を申し上げますと、やろうと決めたらすぐに始めた方が良いです。
先程紹介した通り、遺品整理には期限が設けられている手続きや、法要での形見分けなど、何かと計画性や段取りが重要になってきます。
仕分けや各種手続きなどの生前整理を始められるのならそれがベストでしょう。早く始めるに越したことはありません。
また、49日前に始めてもいいの?と思う方もいらっしゃると思います。
49日とは、故人が逝去されてから49日後に行う追善法要(供養)のことなので、供養も含まれている遺品整理を49日前に行う事はなんら問題ありません。
気持ちの整理がついたら、家族や親族と相談しながら遺品整理の計画準備をしていきましょう。
4:遺品整理で注意すること
遺品整理ではいくつか注意する事があります。
自分で行う場合と業者に依頼する場合でそれぞれ分けて紹介していきます。
▼自分で行う場合
自分で遺品整理を行う場合は、貴重品の処分に注意しながら作業を進めてください。
1人で仕分け・処分を判断するのはなかなか難しいことなので、他の遺族と相談しながら遺品整理を行いましょう。
捨ててはいけないもの |
現金/パスポート/家の契約書/不動産の権利書/年金証書/年金手帳/保険証/各種公的保険証/クレジットカード/キャッシュカード/公共料金の領収書/各種サービスの請求書・郵便物/故人のデータが中にあるデジタル製品/通帳/有価証券/印鑑/印鑑証明/身分証明書/レンタル品/鍵類/遺書/古美術品/思い出の品(アルバムや手紙) |
特に個人の契約や支払いに関する重要な遺品は絶対に処分しないよう気を付けてください。
▼遺品整理業者に依頼する場合
遺品整理業者の中には残念ながら悪質な業者が存在します。
悪質な業者は見積りを雑に行い作業完了後に不当な追加料金を請求してくる可能性があります。
業者を見極めるには、遺品整理の相場を把握して、現場調査をしてもらい、見積書の内容にしっかりと目を通すことです。
あまりにも安い料金を提示された場合は必ず疑問に思ってください。
激安料金の裏には、違法業者によるごみの不法投棄などの問題があります。
遺品整理を依頼する場合は、業者としっかり話し合いをして、不明な点があれば随時業者に確認しながら計画を進めていくよう心掛けましょう。
5:遺品整理は大変?【体験談】
遺品整理の内容はなんとなく掴めけど、実際には遺品整理を行うとどうなるのかイメージしづらいですよね。
遺品整理がスムーズに完了した場合とかなり大変だった場合の2パターンで体験談を紹介していきます。
5-1:スムーズに遺品整理が終わったパターン
- 時間に余裕があり、不用品の処分や清掃を業者に頼んで、スムーズに遺品整理ができた。
- 体力のある子供に生前整理を手伝ってもらっていたため、相続の説明などの手間が省けた。
- 断捨離を定期的にしていたため、捨てるものが少なくスムーズに終わった。
事前に片付けや断捨離を行っていると、遺品整理の負担が減る事がわかりますね。
生前整理を家族としておけば、相続財産の説明も省けてかなりスムーズに遺品整理が進むようです。
お金の心配がない方は業者に頼むのがやはり一番楽ではあるでしょう。
5-2:遺品整理が大変だったパターン
- 親戚が少なく、父親と2での遺品整理作業。業者が見つからず全て自分たちで行いとても大変だった。
- 勝手に親戚が無許可で遺品を持ちだしてしまったため、遺品トラブルに発展した。
- 両親の遺品整理で、心身共に疲弊し、経済的にも苦しかった。子供の為にも生前整理をしていきたい。
- 遠方での遺品整理だったため、全てまとめて処分してしまった。後悔している。
やはり、自分で遺品整理を行うのは大変なようですね。一部を業者に依頼しても限られた時間で作業しなければならず、費用も安いわけではないので、かなり苦労をしたようです。
こういった体験から、生前整理に対する意識が高くなる様子がうかがえます。
また、思い切り処分したが後悔するケースもあるようですね。
まとめ
以上、「遺品整理はどうすればいいのか」について紹介しました。
この記事を読んで遺品整理に対する考えが少しでも良い方向に向かえば幸いです。
本記事をまとめると
- 遺品整理を自分で行うのは大変
- 遺品整理はできるだけ早めに着手する
- 後悔しないためにも計画的に
- お金に余裕があれば業者に全て任せるのも1つの選択肢
- 予算が少ない場合は、業者と相談して高負荷な作業をやってもらう
- 生前整理は家族と一緒にやると後々手間が省ける
遺品整理は決して喜ばしい作業ではありませんが、いずれはやってくることです。
様々な事情でうまく事が進まない人もいるとは思いますが、後悔しないためにも遺品整理は計画的に行いましょう。
「とらのこ」では、遺品整理の依頼や遺品の高価買取を受け付けています。
生前整理をお考えの方もお気軽に「とらのこ」までご相談ください。
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