遺品整理の特殊清掃を理解しよう|3つの注意点と料金相場

遺品整理の特殊清掃ってどのくらい費用が必要なんだろう。

現在、遺品整理の需要が増大しており、特殊清掃を請け負う遺品整理業者が増えてきています。

結論を申し上げると、特殊清掃の費用は安くありません。

しかし、遺品整理を自分で行ったり、買取を利用するなどの工夫をすれば遺品整理の事態の費用を抑えることは可能です。

特殊清掃という仕事の特性上、とても過酷で高度な専門性を要するため、依頼者側が特殊清掃業に対して理解を深める事が最もスムーズに遺品整理を進める方法となるでしょう。

  • 遺品整理と特殊清掃の関係
  • 遺品整理における特殊清掃の料金相場
  • 特殊清掃の作業内容
  • 特殊清掃のトラブル回避【3つの注意点】

本記事では、遺品整理と特殊清掃の関係や費用相場について紹介していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

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1:遺品整理と特殊清掃の関係

手のひら

遺品整理における特殊清掃の主な作業内容は遺体があった場所の清掃になります。

孤独死で亡くなった方の家を遺品整理する場合、この特殊清掃が必要になってきます。

少子高齢化で孤独死件数も増加傾向にあることから、遺品整理の需要が増加し、最近では遺品整理の一環で特殊清掃を請け負う業者が増えているのです。

しかし、遺品整理と特殊清掃では目的や業務内容に違いがあります。

遺品整理⇒遺品の仕分け・処分・供養を行う

特殊清掃⇒遺体があった場所の清掃・消臭・除菌など

あくまでも遺品整理と特殊清掃は全く別の作業であることを把握しておいてください。

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2:特殊清掃の料金相場

リスト お金

では、特殊清掃の料金相場は一体どれくらいなのか、みていきましょう。

作業内容 費用
床上清掃 30,000円~
除菌・消臭 10,000円~
オゾン燻蒸 30,000円~
害虫駆除 10,000円~
床材撤去 30,000円~
特殊コーティング 5,000円~
床下洗浄 40,000~70,000円
床下の排水 45,000円
床上浸水の清掃作業 45,000円
床上浸水の消毒 70,000円
家財清掃 45,000円
人件費 20,000円~

孤独死があった家の場合、表の色が付いてる作業が特殊清掃でも基本的に必須の作業となっています。

これに加えて作業員の人件費がかかってくるので、最低2人必要だとしても15万円以上が必要となります。

遺品整理と併せて行う場合、特殊清掃はオプションサービスに分類されることになるので、遺品整理の費用と合わせると、1LDKで最低25万円以上には必要になるでしょう。

⇒遺品整理の費用相場についてコチラ

ちなみに、孤独死対策委員会が調査した第6回孤独死現状レポートによると、孤独死による原状回復費用の平均相場は389,594円とされています。

3:特殊清掃の作業内容

特殊清掃も作業する部屋の状態によって作業内容が変わります。

今回は、遺品整理で比較的件数の多い孤独死・ゴミ屋敷・ペット屋敷の作業内容をみていきましょう。

3-1:孤独死

作業内容

  • 消毒
  • 害虫駆除
  • 汚染物の除去
  • 消臭・床の解体やリフォーム

孤独死の場合は体液が床下に浸水して構造部材を腐らせてしまうため、床の解体やリフォームが必須の作業となってきます。

3-2:ゴミ屋敷

  • 消毒
  • 害虫駆除
  • ゴミ処理
  • 消臭・清掃

ゴミ屋敷も遺品整理でよくある事例の1つです。

主に害虫駆除や清掃・消臭・除菌の作業になっております。

ゴミ屋敷の場合、処分品の量が多い事から、遺品整理の料金も高くなる可能性があります。

⇒遺品整理業者に任せて!ゴミ屋敷の片付けプロ業者5選

3-3:ペット屋敷

  • フン除去
  • 家財のフン拭き取り
  • 床等の解体やリフォーム
  • 除菌作業
  • フェロモン臭の分解
  • 消臭
  • 亡骸除去

ペット屋敷の特殊清掃は、糞尿除去と消臭が主な作業となってきます。

また、亡骸の数も多くなってくるので、解体・リフォームの作業も必要になります。

4:特殊清掃のトラブル回避【3つの注意点】

特殊清掃

特殊清掃はまだ発展途上にある業種であり、業務内容は極めて困難で過酷な作業です。

依頼者側もある程度理解を示した上で、遺品整理業者あるいは特殊清掃業者とコミュニケーションをとりながら作業を進める事が最良のトラブル対策ともいえるでしょう。

4-1:見積りを確認する

見積もり書には、当日に遺品整理業者が行う業務の詳細や、依頼者の希望したサービスや注意事項などの詳細が記載されています。

特殊清掃は業務内容の特性上、ハッキリとした作業工程をわけることが困難です。

そのため、依頼者との意思の錯誤が生じやすい事が問題となっているのです。

見積もり書を作成してもらったら、具体的な業務内容を業者側に確認しながら、業者とのギャップをできるだけ無くしていきましょう。

また、悪質な業者は不当な追加料金を請求してくる可能性があるので、見積書に追加料金を請求しない旨を盛り込んでおくと良いでしょう。

関連記事:遺品整理は見積りが重要!5つの注意点と料金相場を徹底解説

4-2:過去の事例を見る

特殊清掃が過酷な作業とはいえ、お金を払っている以上、雑な仕事をされても困りますよね。

遺品整理業者や特殊清掃業者のホームページまたは口コミを調べて、作業実績や実際の作業の様子などを確認しておくと良いでしょう。

しかし、臭いまでは確認の使用がありません。

消臭・除菌は解体やリフォームをしない限りは、完全な原状回復はできない場合があること予め理解しておく必要があります。

4-3:アフターフォローがあるか

体液や糞尿の異臭はあまりにも強烈で、必ずしもすぐに完全に除去できるとは限りません。

そのため、アフターフォローが必要になってきます。

死後経過時間が長い程、消臭には時間が必要です。

業者との事前打ち合わせできちんとアフターフォローがあるかどうかを必ず確認しておきましょう。

まとめ

遺品整理の需要増加に伴い、特殊清掃を請け負う遺品整理業者が増えてきています。

しかし、特殊清掃業自体はメンタル的にも身体的にも、高負荷な作業となります。

そのため、料金の高さや家の原状回復度合いは気になりますが、特殊清掃業を依頼者側が理解するのも需要なことです。

特殊清掃を含めた遺品整理の費用を抑えたい場合は、遺品整理だけは自分で行うか、買取サービスを活用する事をおすすめします。

「とらのこ」では、遺品の出張買取から遺品整理の相談まで随時受け付けております。

遺品整理をお考えの方はお気軽に「とらのこ」までご相談ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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