遺品整理を始める時期にルールはない!おすすめは四十九日前

忌中とは、命日を1日目として四十九日を迎えるまでの期間。

四十九日(忌明け)とは仏教用語の一つで、49日目に執り行う追善法要のことです。

仏教式の葬儀が多い日本では、故人の命日から七日ごとに法要を行い、故人の魂が極楽へ旅立つとされている49日目に四十九日法要が執り行われます。

遺品整理は法律上「いつまでにしなければならない」という決まりがないので、多くの人が故人が亡くなられてしばらくしてから始めるや、気持ちの落ち着きを感じたらと、遺品整理を行うタイミングが漠然としています。

遺品整理を始めるタイミングについても明確なルールはありませんが、遺品整理は通常の仕事と違い「故人への追悼の念」が絡むものです。

このため、行う時期については、故人の魂が成仏するのを見届けた四十九日などの節目を意識する人も多いです。

  • 遺品整理は四十九日前にするのがおすすめな理由
  • 遺品整理を四十九日後にするメリット・デメリット

この記事を最後まで読んでいただければ、あなたがいつ遺品整理をスタートすべきなのかが分かるでしょう。

と言っても、先ほどもお伝えしたように、遺品整理をいつまでに始めなければならないと言ったルールはないので、ご自身のタイミングでスタートしてくださいね。

あくまでも参考程度に、一読していただければ幸いです。

関連記事:遺品整理はすぐするべき?遺品を整理するときの注意点は?

1:遺品整理は四十九日の前がおすすめな6つの理由

遺品整理 遺品整理は、四十九日の法要前がおすすめです。

ここでは、その6つの理由について紹介します。

  • 気持ちに整理が付く
  • 形見分けができる
  • 勝手に遺品が処分されるのを防ぐ
  • 遺族間手効率的に解決できる
  • 故人の住居の状態を把握できる
  • 相続税を算出できる

遺品整理を四十九日前に行っておくと、気持ちの整理がつきやすい上に、四十九日の法要で遺族や親族が集まった際に、スムーズに形見分けをすることができます。

それでは、6つの理由をより詳しく解説していきましょう。

関連記事:自分でする遺品整理費用は無料!業者利用は10万円|安くするコツ

気持ちに整理がつき、心を落ち着けられる

家族を亡くして気持ちが落ち込んでいる状態で、遺品整理に踏み切れないという人は多いでしょうが、遺品整理はいつかはしなければならないことです。

49日前に遺品整理をすることで不思議と気持ちに整理がつくこともあります。

日常の生活に早く復帰するためにも遺品整理に取り組むとよいでしょう。

四十九日の法要で形見分けができる

形見分けとは、故人の遺品を親戚や親しい友人で分け合うことです。

身内や友人など、故人に親しい人々が集まる四十九日の法要で、形見分けを考えているのであれば前もって遺品整理をしておくとスムーズに行えます。

勝手に遺品が処分されるのを防げる

多くの家庭に起こることではありませんが、遺族間で貴金属や骨董品などお金に絡んだ問題はありがちです。

話し合いもなく勝手に遺品を処分されると、金銭的価値有無よりも気分が悪くなります。

こうした問題を未然に防ぐためにも、早い段階で相続人同士で話し合いをしておくことが必要です。

早めの遺品整理は、遺族間で効率的に解決できる

親族で集まる機会が増える四十九日の法要前の遺品整理は、故人の支払い期限が設けられた請求書の処置や、各種の手続き引き取りなど、処分に困る遺品が出てきた場合でも親族の相談・話し合いで効率的に解決できます。

故人の住居の状態を把握できる

故人の住まいが空き家になる場合は、火災(不審火・放火・自然発火など)・不法侵入(ホームレス・犯罪者など)・不法投棄(家具家電・その他の粗大ごみ)などの問題が発生しやすくなります。

四十九日放置するのも危険なので、早めの対処が必要です。

故人の住まいが賃貸物件だった場合は、管理会社や大家に連絡をとり解約手続きや、その他の契約解除などの手続きを進めましょう。

解約が遅れて次の家賃が発生すれば、経済的な負担も増えます。

不要な出費を防ぐためにも四十九日前の遺産整理が効果的です。

相続税を算出できる

遺品整理をして、遺族が財産を受け継いだ(相続した)場合は、相続税がかかります。

相続税を申告する期限は命日から10ヶ月以内です。

49日前に遺品整理ができれば余裕を持って、控除額を超えた金額の相続税を計算ができます。

2:四十九日の後に遺品整理をするメリット・デメリット

法事四十九日法要前は、死亡届の提出や健康保険証・年金手帳返納、各種利用サービスの停止・解約など、各種手続きと法事の準備に追われる日々です。

四十九日の後に遺品整理をするメリット・デメリットを紹介します。

メリットとデメリットを比べ、あなたにとって、遺品整理が四十九日前に行うべきか、四十九日後に行うべきか考えてみてくださいね。

関連記事:遺品整理業者厳選3選!遺品整理の費用を安くするための2つの節約術

 

メリット

遺品整理はいつまでに行うといった特別な決め事がないので、四十九日の後でも問題はありません。

まだ精神的に落ち着いていない時期に無理して遺品整理を行うのではなく、遺族にとって心の整理がついたタイミングでの遺品整理は、効率的に行うことができます。

デメリット

遺品整理を行うには、遺族全員の合意が必要です。

話し合いもないまま勝手に進めるのは、トラブルの原因となってしまいます。

一般的には遺品整理は、四十九日が目安とされているのは、親族が多く集まり整理を効率的に行えるからです。

遺品整理を四十九日以降にすると親族が遠くに住んでいる場合など、集まりあう機会は限られてしまい、コミュニケーションが取りづらくなります。

また、遺品整理を先延しすることで役所への返納書類や公共料金の支払いなど、期限が決められているものが気付けずトラブルになる可能性もあるため、できるだけ早めに遺品整理を始めましょう。

3:必見!遺品整理の手順を紹介

遺品整理 手順 実際に遺品整理をすると決めたら何をすれば良いのでしょうか。

遺品整理は、故人が残した品を整理・処分する事です

守るべき手順があるので、優先順位を決めて進めていきましょう。

  • 遺品整理前の準備
  • 遺品整理の作業

ちなみに、遺品整理は遺品整理業者に依頼することも可能です。

遺品整理と聞くと、どうしても遺族が行うべきもののイメージがありますよね。

しかし、近年では遠方に住んでおり遺品整理を行うのが難しい方や、残された家族がいない方などが遺品整理を業者に依頼するケースも増えています。

遺品整理を自分たちで全て行うのではなく、遺品整理業者に依頼するのも1つの案だと頭にいれておきましょう。

関連記事:遺品整理の生前予約!正しく業者を選ぶための5つのチェックポイント

遺品整理前の準備


  • 遺言状やエンディングノートの有無を確認
  • 相続や各種手続きに必要な書類を探す
  • 親族への連絡

手続きによっては、亡くなってから何日以内に済ませなければならないものもあるので、重要書類の捜索から進めていくようにします。

遺産相続するとなれば、遺言状やエンディングノートの有無の確認が必要です。

有効である遺言状がある場合は、それに基本的には従う必要があります。

未開封のまま家庭裁判所に提出し、検認してもらいましょう。(公証人が立会いのもとで作成された遺言状は家庭裁判所への提出は不要です)

エンディングノートは法的拘束力はないですが、故人の意思や希望が書かれているのでそれに基づいての計画を立てましょう。

遺言状がない場合は、相続者間での話し合いや、ルールに基づき分配されることで、相続者間での争いを減らすことにつながります。

自分だけの判断で遺品の処分や形見分けをすると後に親族間でトラブルに発展することもあります。

遺品整理をはじめるときに最初にすることは親族への連絡です。

親族が揃った状態で遺品整理を行いたいと伝え、予定が合わない親族がいる場合は、遺品整理をすべて任せると一筆書いてもらうとトラブル防止につながります。

遺品整理の作業

ステップ①:作業スケジュールを立てる

作業スケジュールを立て計画的に進めることは、遺品整理には欠かせません。

遺品整理のスタートとゴールを明確にします。スタートを決め、家の中を空にする貴重品だけを取り出す・細かいものだけを片付けるなど、どこまで片付けるのかゴールをはっきりさせると作業がはかどります。

家の中を空にするための時間や体力がない場合は、遺品整理業者や買取業者に依頼して買取可能なものはできるだけ買取に出すことをおすすめします。

ステップ②:遺品を分類(仕分け)する

遺品整理ですることは分ける・捨てるの2つだけで、分ける基準と捨て方が分かれば作業がはかどります。

遺品を3つの分類に分けましょう。


  • 相続や財産に関わるもの(貴重品)
  • 故人にまつわるもの(形見)
  • 再利用または処分を検討するもの

金銭的価値がある貴重品の宝石、骨董品、美術品、ブランド品や、重要書類の通帳、不動産の権利書、有価証券などは、財産相続に関わる場合もあるので親族や専門家に相談して処置します。

故人にまつわる写真や日記、手紙、電子データ(PC、携帯電話、スマホ)など、持ち物やコレクションなどは、人によって残す物や大切にしたいと思う物は様々です。

形見などに仕分けするか、家族と良く話し合って処置します。

再利用できるものは手元におくか売却を検討しますが、なんでも取っておくといつまで経っても片付きません

客観的にみて処分が必要なものは処分をしていきましょう。

遺品整理を業者に依頼する

人が1人住んでいた家の遺品整理を自分で行う場合、相当な労力と時間がかかり想像以上にきつい作業です。

遺品整理業者に依頼すると多数のメリットが得られます。


  • 時間を節約できる
  • 心や、体力的な負担を軽減できる
  • 必要な物の分別・不用品の処分
  • 相続や専門分野のアドバイス
  • 遺品の供養
  • ゴミの分別や大型ゴミの回収

遠方から故人宅に通いながら遺品整理を行う親族にとっては、多くの時間と労力が必要となります。

遺品整理や買取を業者に依頼することで、貴重な時間と精神的・肉体的な負担を軽減できるのはメリットです。

遺品整理業者は短期間で必要な物の分別から、不用品の処分までします。

依頼する業者によっては、デジタル遺品整理・相続手続きの流れ・空き家対策など、専門的な分野についての相談にも乗ってもらえます。

仏壇・ご位牌・神棚・人形などの遺品も処分するにあたり供養してくれます。

ゴミの分別や大型ゴミの回収、部屋の清掃まで一任です。

ただ、短期間で多くの作業をこなす業者に支払う費用は、それなりの金額になります。

遺品の中には意外にも価値があって買取に出すとお金になるものも多数あります。

遺品整理を買取りしてもらい、遺品整理に掛かる費用の足しにするのも選択肢の1つです。

昨今、遺品整理で買取業者の出張買取サービスを利用する人が増えています。

多くの業者が、出張・査定・搬出などに掛かる手数料は全て無料です。

家具や家電製品から貴金属、腕時計、骨董品、絵画まで幅広い品物が買取の対象となります。

まとめ

遺品整理を四十九日前に行うといろいろなメリットがありました。

ただ、注意すべき点を知らないとトラブルに発展する可能性もあるのは確かです。

遺品整理を行う際は必ず単独ではなく、親族間の話し合いで対策をとり進めていきます。

必要に応じて専門業者を利用する選択肢も検討し、心残りのない遺品整理ができるようにしましょう。

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