遺品整理と不用品回収は違う?それぞれの正しい使い方と相場に注目

遺品整理と不用品回収ってどんな違いがあるのだろう。
突然の不幸、いろいろとやることが多いですよね。死を受け入れることはそう簡単ではないですが、それと同時に死亡届の提出や葬式も挙げる必要があります。そして、遺品整理も大事な作業のうちのひとつです。まとめて遺品を処分することも可能ですが、大切な人との思い出の品をとっておいたり、価値がつく品は売ったりと整理の方法はさまざまです。
今回は、初めて遺品整理を行う方に向けて、以下の内容を分かりやすく説明していきます。
- 遺品整理と不用品回収とは
- 遺品整理業者と不用品回収業者の違い
- 遺品整理と不用品の選び方
- 遺品整理にかかる費用
- 不用品回収にかかる費用
- 遺品整理の注意点
この記事を読むことで、初めて遺品整理を行う方でも「遺品整理」と「不用品回収」の違いを理解できます。それでは、見ていきましょう。
1. 遺品整理と不用品回収ってなに?
「遺品整理」と「不用品回収」は、どちらも遺品を整理してくれるサービスです。しかし、この2つには大きな違いがあります。遺品整理で業者の利用を検討している方は、業者選びに失敗しないようにこの2つの違いを理解しましょう。ここでは、それぞれの特徴について説明していきます。
1-1. 遺品整理の特徴
「遺品整理」とは、亡くなった人の持ち物を整理し、部屋をきれいに清掃することです。遺品のなかには、貴重品などの相続に関するものも多く、細かい部分までしっかりと確認しながらの作業が重要になります。不用なものが出たからといって簡単に処分できない部分が、不用品回収との大きな違いになるでしょう。
1-2. 不用品回収の特徴
「不用品回収」とは、基本的にゴミや不用品を回収することです。遺品を細かく整理・分別してくれるわけではありません。大事な書類や貴重品、思い出のつまった品であっても、なんでも回収して処分してしまいます。自力で遺品整理を行い、不用品のみが残った場合に利用するといいです。
2. 遺品整理業者と不用品回収業者の違いは?
それぞれ「遺品整理」と「不用品」について理解したところで、次にそれぞれの業者の違いを比較しながら見ていきます。まず遺品整理業者は、遺品を整理してから不用なものを回収するのに対して、不用品回収業者は依頼された家のすべてを不用なものと見なして回収します。
3. 遺品整理と不用品回収のそれぞれの選び方
遺品整理と不用品回収は、果たしてどう使い分けることができるのでしょうか。どちらもメリット、デメリットがあるため、状況によって判断することが大切です。以下の状況を参考にどちらを選ぶべきなのか考えてみて下さい。
3-1. 遺品整理が適当な場合
時間がなかったり、自らの手で遺品整理が行えなかったりした状況のときに遺品整理の依頼をするのがおすすめです。遺品整理は、日常的に行うお部屋の掃除とは異なります。体力的な疲労はもちろん、故人への思いが強ければ強いほど精神的に抱える負担も大きいものです。そういった理由で自ら遺品整理ができないと判断した場合は、遺品の仕分けから搬出・撤去、買取や廃棄処分まで遺品整理のすべてを任せられる遺品整理業者にお願いしましょう。
3-2. 不用品回収が適当な場合
不用品回収では、すでに不用と判断されたものが回収作業の対象となりますので、回収時に物品の仕分けを行うことはありません。自分で遺品整理を済ませた後に出た粗大ごみやリサイクル可能な資源ごみ、家具・家電や寝具などをまとめて引き取って欲しいという場合には、不用な物をまるごと引き取ってくれる不用品回収業者がおすすめです。
4. 【実録】遺品整理にかかる費用
遺品整理にかかる費用の相場を見ていきましょう。間取りや遺品の量、作業時間によっても異なるため一概には言えません。間取りごとの価格を参考にして大体の相場の目安にしましょう。基本的に作業する部屋の広さや部屋数に比例して料金が高くなります。部屋が広くなればなるほど、作業時間が増えて人員も多く必要になるため、料金は高額になります。
間取り | 費用相場 |
1R | 30,000~円 |
1DK | 40,000~100,000円 |
2DK | 80,000~150,000円 |
2LDK | 120,000~200,000円 |
3DK | 190,000~220,000円 |
3LDK | 220,000~250,000円 |
4DK | 280,000~300,000円 |
4LDK | 300,000~円 |
5. 【実録】不用品回収にかかる費用
不用品回収の料金体系は、大きく分けて2つあります。ひとつは、不用な品をまとめて全部回収してくれる「積み放題パック」と、品物1点ずつで金額を支払う「品目ごと」で価格帯が変わるのです。その2つの相場を分けて見ていきます。
- 積み放題パック
- 品目ごと
5-1. 積み放題パック
軽トラックや大型トラックに積み放題20,000円などと定額でたくさんの不用品を回収してもらえるのが特徴です。不用品が多い場合におすすめのプランになります。また、定額プランの料金には、出張費などの料金がも含まれているので、様々な追加料金を気にする必要はありません。
トラックの種類 | 料金相場 | 積める量 | 間取り |
軽トラック(幌)積み放題 | 20,000円~30,000円 | 約2.5㎥ | 1R・1K |
1tトラック(平)積み放題 | 20,000円〜35,000円 | 約1.7㎥ | 1R・1K |
1tトラック(箱)積み放題 | 30,000円〜50,000円 | 約3.6㎥ | 1K・1DK |
1.5tトラック(平)積み放題 | 40,000円〜55,000円 | 3㎥ | 1K・1DK |
1.5tトラック(箱)積み放題 | 50,000円〜60,000円 | 約8㎥ | 1DK・1LDK |
2tトラック積み放題(平) | 50,000円〜70,000円 | 約5㎥ | 1DK・1LDK |
2tトラック積み放題(箱) | 65,000円〜80,000円 | 約14㎥ | 2DK・2LDK |
4tトラック積み放題(平) | 100,000~円 | 約10㎥ | 2DK・2LDK |
4tトラック積み放題(箱) | 130,000~円 | 約27㎥ | 一軒家 |
5-2. 品目ごと
基本料金を設定しており、そこから回収依頼を受けた品目ごとの加算で合計金額が変わってくるのが特徴です。基本料金は多くの業者が車両費を見込んで設定されています。なかには基本料金が0円の業者もありますが、その分だけ品目ごとの回収料金が高くなる傾向があります。
基本料金の相場・・・3,000~5,000円
品目 | 料金相場 |
エアコン | 3,000~円 |
ノートパソコン | 2,500~円 |
テレビ | 2,000~円 |
冷蔵庫 | 3,500~円 |
洗濯機 | 2,500~円 |
本棚 | 4,000~円 |
ソファ | 3,100~円 |
布団 | 3,200~円 |
ダイニングテーブル | 2,500~円 |
たとえば、タンスと本棚の回収依頼をした場合には、
基本料金(3,000円)+タンス(3,000)+本棚(4,000円)=合計(10,000円)
となります。
品目ごとの一覧表を提示すれば、だいたいの合計金額を提示してもらえるでしょう。
6. 遺品整理の2つの注意点
自分に合った遺品整理方法の目処がついたところで、実際に作業にとりかかる前に、これだけは気を付けてほしい注意点を2つご紹介しておきます。失敗してからでは手遅れになることがあります。以下の注意点をふまえて、丁寧な遺品整理を心がけましょう。
- 悪徳な業者には気を付けよう
- 親族と協力して行おう
6-1. 悪徳な業者には気を付けよう
遺品整理業者においても、不用品回収業者においても、なかには許可を得ていない違法業者が多く存在します。遺品の買取などを行う際に必要な「古物商許可」や、不用品を捨てる際に必要な「一般廃棄物収集運搬業許可」などがあります。こういった違法業者を見分けるポイントは3つです。まず料金が安すぎること、訪問しないで見積もりを出すこと、ホームページなどに情報がないことが判断の基準となります。高額の請求を求められたり、遺品を盗まれたりと直接被害に合う可能性を考えて、業者選びをしましょう。
6-2. 親族と協力して行おう
遺品を処分するときには、故人と親しかった相続人以外の親族にも相談しましょう。深い間柄であった友人にも確認することをおすすめします。トラブルとして考えられるのは、遺品整理後に、遺品整理することを知らなかった親族が受け取るはずだった形見をすでに処分してしまったときです。すでに廃棄してしまったあとでは取り戻すこともできず、弁償して済むものでもありません。なるべく親族全員と協力しながら遺品整理は行いましょう。
まとめ
いかがでしたか。「遺品整理」と「不用品回収」の違いをもとに、遺品整理の方法をご紹介しました。
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