5つのパターン別に遺品整理体験談を紹介!失敗しない方法と注意点を紹介

初めての遺品整理。分からないことだらけで不安ですよね。

1人の故人に対してたった一度の遺品整理になるため、これからの人生で頻繁に行う作業ではありません。しかし、ひとつずつ手順を確認しながら進めていかなければ、大事な書類や思い出の品などを間違って捨ててしまうこともあります。そういった失敗を防ぐためにも、遺品整理の知識をひとつずつ理解していきましょう。

この記事では、他にも以下の内容をお送りします。

  • 遺品整理の体験談
  • 遺品整理の基本的な流れ
  • 遺品整理の注意点

これを読めば、初めての遺品整理でも安心して行うことができます。それでは早速見ていきましょう。

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1.遺品整理の体験談5話

人の体験談から学べることは沢山あります。実際にどういった流れで遺品整理を行ったのか、気をつけるべきことなどをシチュエーション別で紹介します。自分の状況と似ている体験談があると参考にできる部分があるでしょう。今回読んでいただく体験談は、以下の5話です。

  • 同居家族の遺品整理(業者利用)
  • 同居家族の遺品整理(自力)
  • 同居家族の遺品整理(自力+業者利用)
  • 遠方に住む家族(業者利用)
  • 遠方に住む家族(自力+業者利用)

1-1. 同居家族の遺品整理(業者利用)

一緒に住んでいた89歳の母親が亡くなったという60歳男性のお話です。

この男性が購入した一軒家の1室を母専用の部屋として利用していたため、整理する荷物はそこまで多くありませんでした。病気をした母が2年前に越してくることになり、それと同時に以前母が住んでいた家はすでに片づけてありました。今回は男性が仕事で多忙だということもあり、安く済むだろうと遺品整理業者にお願いしました。費用はそんなにかからなかったものの、買い取ってもらえた遺品が数少なかったのです。男性が2年前に掃除をした際、覚えている限りでは少なくとも着物が5着と宝石類を前回の整理で見つけました。しかし、遺品の買取で売れたのは1万円ほどだったのです。

価値のあるものだと自分で把握しているものは、それだけでも先に分けておくべきでした。全てを完全に任せるのではなく、ある程度自らで部屋を見通してから最後に遺品整理業者を利用することがおすすめできます。

1-2. 同居家族の遺品整理(自力)

出会ってからずっと生活を共にしている43歳の夫を亡くした36歳妻のお話です。

2人は都内のアパートで暮らしていましたが、妻は夫の死を機に引越をしようと考えました。しばらく家から出ることができなかったという妻は、徐々に遺品整理と引越準備を進めていきました。売れそうなものは、宅配買取の利用やフリマアプリなどで売っていき、保管するものと捨てるものを分け始めることに。遺品整理をはじめてから約半年ほどで引越準備も含めた作業が完了したのです。廃棄するものは70ℓのゴミ袋が10個分と粗大ごみで、それらは自治体に直接連絡して廃棄しました。あまりお金に余裕がなかったため、全て自分の力で行った遺品整理でしたが、遺品を売ったお金を引越費用にあてることができました。

時間と体力は想像以上に消費しましたが、夫の遺品をひとつひとつ確認しながら整理していくことによって、思い出をふりかえったり生前に気づかなかったことに気づけたりしたので最終的には良い遺品整理でした。ただ、ごみの廃棄をする際には注意が必要で、自治体によっては1か月以上待ちになる場合もあります。急いでいる方は、先に連絡しておくべきでしょう。

1-3. 同居家族の遺品整理(自力+業者利用)

中学2年生の子供を亡くした4人家族のお話です。

子供部屋を3歳上のお姉さんと共有していました。仲が良かったため共有していた物が多く、お姉さんが中心となって必要なものとそうでないものを分けることにしました。妹の死を受け入れることが難しかったお姉さんは、気持ちも落ち着いた3カ月後に作業をスタート。15畳ほどの部屋でしたが、部活や勉強なども忙しかったため、毎日少しずつ作業をして約2カ月で遺品整理を終えました。保管するもの、売るもの、廃棄するものの3種類に分け、その後に遺品買整理業者に依頼をしました。まずは、あらかじめ売れると判断したものの査定をしてもらい、査定額に納得したものだけを買い取ってもらうことに。査定額に不満があった残りの数点は、他の買取会社でも査定してもらおうと決めました。そして廃棄を含めた作業を遺品整理業者が担当。

遺品整理完了までに半年弱と時間はかかったものの、自らの力である程度整理することによって成功した遺品整理となりました。

1-4. 遠方に住む家族(業者利用)

都内で一人暮らしをしていた25歳の息子を亡くしてしまった九州在住の55歳シングルマザーの話です。

仕事の関係もあり、すぐに遺品整理を行えなかったため仕方なく遺品整理業者の利用を決めました。さらに、借りていたアパートも月末までに出る必要があったので急がなければなりませんでした。元々息子の大切な荷物は実家に置いてあったので心配はいらなかったのですが、それでも不安でいっぱい。遺品整理業者が遺品や遺産と見なしたもの以外に大事なものを捨てられたらと考えはじめるとキリがありません。だからこそ多忙なことをいいことに、何が残されていたかを見ることなく遺品整理を終えられました。一人暮らしの小さなアパートだったため、そこまで費用はかかりません。なので、業者を比較したときに料金が高くても実績のあるところに依頼しました。その結果、絶対に残しておくべき遺品は保管することができたのです。

1-5. 遠方に住む家族(自力+業者利用)

生まれてから北海道にずっと住んでいる70歳の父親が亡くなった都内在住の38歳の息子の話です。

生まれ育った街に帰省し、親戚みんなで遺品整理を行いました。それぞれが保管したい遺品を回収したり、高価なものは売りに出すためにと分けたりと、できる限りのことは自分たちで作業を進めていきました。残りはほとんど廃棄物だったため、遺品整理業者に依頼をすることになりました。自分たちの目で確認してから業者の作業が入ったので、ダブルチェックができます。捨てられそうになった遺品もいくつか発見し、費用はかかったものの良い判断となりました。

処分するものが多い場合は、遺品整理業者の利用がおすすめです。

2. これで安心!遺品整理の流れ

遺品は不用品と違って法律が関係してきます。簡単に捨てることができなかったり、全く捨てることができないものもなかにはあります。急いで整理する必要があるからといって、全部廃棄してしまっては手遅れになることもあるでしょう。そこで代表的な遺品整理の方法を4つのステップで見ていきます。状況によって正しい遺品整理の手順や方法は異なりますが、あくまでひとつの代表的な流れです。ぜひ参考にしつつ、自分に合った流れを見つけてみてください。

  • スケジュールを決める
  • 分類する
  • 分類したものを処分する
  • 残した遺品の分配をする

2-1. スケジュールを決める

まずはスケジュールを立てましょう。いつまでに遺品整理を終わらせる必要があるのか、いつ作業ができるのかを考えるとスムーズに遺品整理を行うことができます。可能であれば、他の親族と話し合って作業を分担したり、遺品整理業者を利用する場合は手配をしたりと色々工夫ができます。しっかりと予定を立てるところから始めることがおすすめです。

2-2. 分類する

遺品は大きく分けて「残すもの」と「捨てるもの」の2つに分類できます。故人が生前に大切にしていた品や思い出の品などの形見になるもの、大事な書類や貴重品を残しておくことが何よりも重要です。また、貴金属や美術品など資産価値のある貴重品なども相続品として形見分けの対象にもなるため、慎重に分類する必要があります。

 

書類や貴重品リスト

  • 通帳
  • クレジットカード、キャッシュカード
  • 印鑑
  • 有価証券
  • 身分証明書(パスポートなど)
  • 土地の権利書
  • 健康保険証
  • 契約書類

この他にも残しておいたほうがいいものは、リサイクルとして中古販売できる品です。再利用できるものは、買取業者や不用品回収業者に依頼したり、フリマアプリなどを利用したりして買い取ってもらいましょう。

リサイクル品リスト

  • 大型の家電
  • 小型家電
  • 家具
  • 衣服
  • 金属類

2-3.捨てるものを処分する

残すものが判断できたら、それ以外は廃棄します。燃えるゴミや燃えないゴミは、自治体で決められた集積所へ持ち込んで処分します。自治体によって廃棄方法が異なることがあるため、廃棄する地域の自治体に確認しておきましょう。捨てるものの量によっては、買取業者や不用品回収業者に依頼することもひとつの手です。状況に応じて判断してください。

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2-4. 残した遺品の分配をする

資産価値のある相続品は、平等に分配します。高価な宝石や芸術品、美術品などは、買取を行ったうえで分配ができます。また、価値の有無に関わらず、故人の想い出がある遺品は形見分けします。

形見品リスト

  • 身に着けていたアクセサリー
  • 衣類
  • 趣味のコレクション
  • 時計
  • 書籍

これらは親族で分配することが一般的です。高価な遺品は、贈与税の対象になる場合があります。形見分けの相手の負担にならない遺品を選ぶようにしましょう。

3. 遺品整理の2つの注意点

さいごに遺品整理をする際に気をつけてほしい3つの注意点をご紹介します。残すものと捨てるものの判断が難しいとそれなりに時間がかかってしまうのが遺品整理です。長期間にわたるストレスは誰でも避けたいですよね。できるだけスムーズに遺品整理が行えるように注意したい点を詳しくみていきます。

  • 処分時に親族との相談
  • 安全な業者選び

3-1. 処分時に親族との相談

遺品を処分するときには、故人と親しかった相続人以外の親族にも相談しましょう。深い間柄であった友人にも確認することをおすすめします。トラブルとして考えられるのは、遺品整理後に、遺品整理することを知らなかった親族が受け取るはずだった形見をすでに処分してしまったときです。すでに廃棄してしまったあとでは取り戻すこともできず、弁償して済むものでもありません。なるべく親族全員に連絡をいれるようにしましょう。

3-2. 安全な業者選び

遺品整理業者を利用すると判断した際は、実績のある業者を利用しましょう。高齢者社会が進んでいる日本では、遺品整理の需要が高くなっています。それに合わせて遺品整理に関わる業者の数は増えている一方、悪徳な遺品整理業者も年々増加しています。ここで挙げられる悪徳業者は、物品を買い取る許可や物品を廃棄する許可がない業者のことをいいます。こういった違法業者は、高額の請求を求めたり、遺品を盗んだりと直接被害に合う可能性があるため、業者を選ぶ際は注意が必要です。

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まとめ

いかがでしたか。

遺品整理の体験談、だいたいの流れや注意点についてご紹介しました。

とらのこは、不用品の出張買取を行っている業者です。全国に対応しており、「出張」「査定」「キャンセル」を全て無料で行っております。遺品整理の際に出た不用品は、ぜひとらのこでお売りください。

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