遺品整理士には必要な資格の種類は?| メリット・デメリットも紹介!
遺族の代行として遺品を取り扱うことや遺品の整理を行うために必要な遺品整理士の資格。
国家資格ではないので、資格なしで開業することができますが、特定の作業には資格が必要になるので資格を取得するのがおすすめです。
そこで今回は、遺品整理士の資格の種類と資格取得のメリット・デメリット、資格取得にかかる費用を解説していきます。
少子高齢化によって遺品整理士の資格は管理需要が高くなっています。
是非、今回の記事を参考にして受験を検討してみてくださいね。
まずは今回の内容を確認しましょう。
- 遺品整理士に必要な資格はこれ
- 資格取得のメリットを紹介
- 資格取得のデメリットが分かる
- 資格取得にかかる費用は?
是非、最後までご覧ください。
〈関連記事〉遺品整理士として独立するために必要な資格と費用
1. 遺品整理士に必要な資格の種類
ここでは、遺品整理士に必要な資格の種類を4つ紹介します。
- 遺品整理士
- 一般廃棄収集運搬許可証
- 産業廃棄物収集運搬許可証
- 古物商許可証
上記の4つに絞りそれぞれ解説していきますね。
誰でも遺品整理の仕事はできますが、資格があるとスムーズに仕事ができるので、以下のことを参考に他の資格取得を検討してみてくださいね。
1-1. 遺品整理士
1つ目は「遺品整理士」です。
遺品整理士は、社会性や公共性にも信頼の高い団体と認められている優良業者の許可が必要なのでとても依頼者からの信頼が高く、遺品整理に対する知識や適切な整理方法なども教えられるようになります。
資格の難易度に関しては、合格率65%で課題を全て出したとしても誰でも受かる資格ではなく、3人に1人は不合格になる試験ですので、かなりの勉強が必要です。
また、遺品だけではなく、不用品回収などもこの資格があればすることができるので、この資格は様々な活動をする上で大切ですね。
この遺品整理士の資格は社会貢献の一助となります。
1-2. 一般廃棄収集運搬許可証
2つ目は「一般廃棄収集運搬許可証」です。
ここで紹介する、一般廃棄収集運搬許可証は生活で出たゴミや遺品の収集、運搬をするために必要な許可証です。
一般家庭から出たゴミ(洋服、食器、家電など)や廃棄物処分には、市町村からの許可が必要条件になるのでこの許可証を取得する必要があります。
また、許可がなく無許可で営業してしまうと、罰則5年以下の懲役若くは1,000万円以下の罰金またはこれの併科の対象になるので許可証の取得をすることがおすすめです。
しかし、この許可証はなかなか取得が難しいため、一般的には収集運搬許可証を持つ業者へ委託するのが一般的ですので、委託を考えるのも良いと思います。
ただ、悪徳業者もいるので注意が必要です。
一般廃棄収集運搬許可証を持たない業者さんに処理してもらう場合、『無許可業者への処理委託』となってしまい、賠償金の請求がありますので委託業者選びを慎重に行いましょう。
1-3. 産業廃棄物収集運搬許可証
3つ目は、「産業廃棄物収集運搬許可証」です。
この「産業廃棄物収集運搬許可証」と先ほどまで紹介していた「一般廃棄物」とは種類が違います。
産業廃棄物収集運搬許可証では金属や廃油などの法令で定められた20種類の産業廃棄物収集、運搬することができます。
「一般廃棄物収集運搬許可証」と間違えやすいのですがここで紹介している「産業廃棄物収
集運搬許可証」のみでは一般家庭から出たゴミの収集や運搬はすることができません。
2-4. 古物商許可証
4つ目は「古物商許可証」です。
古物商許可証とは、各都道府県の公安委員会が発行している許可のことです。
古物商許可証を取得してる遺品整理業者は、遺品から価値のあるものを有料で買い取ることができるため、お客様は遺品整理業者に依頼するお金がやすくなったりするので、金銭的な負担も減らせます。
古物商許可証を取得すると、黒表紙の手形型許可証が交付されます。
これは、店頭や事務所内に古物商プレートをお客様が見える場所に設置する必要があったり、古物の売買を記録することが義務付けられているのでこの資格を取得した後にやらなければならないことが多くありますね。
上記の4つが遺品整理士に必要な資格や特徴です。
2. 遺品整理士の資格を取得するメリットとデメリット
資格がなくても遺品整理の仕事ができると言われていますが、資格があることによってどんな変化があるのでしょうか。ここでは、遺品整理士の資格を取得するメリットとデメリットをご紹介します。
- メリット
- デメリット
2-1. メリット
ここでは、遺品整理士の資格を取得するメリットを3つ紹介します。
- 信頼度が上がる
- 業務ノウハウを得れる
- 優先的に仕事を受注してもらえる
上記の3つに絞りそれぞれ解説していきますね。
メリット① 信頼度が上がる
資格がなくてもできる仕事ではありますが遺品整理士の資格を持っていると依頼者からの信頼が上がりやすくなるので資格を取得してから働いた方が効率的に良くなります。
メリット② 業務ノウハウを得れる
資格を取得するための講座で実際の業務のノウハウを得られることで実際に仕事が来た際に素早く動けるようになり行動を早くすることができます。
また、後輩育成もできるようになりますよ。
メリット③ 優先的に仕事を受注してもらえる
遺品整理士認定協会へ入会することで優先的に仕事を受注することもできます。実際、遺品整理士資格を取得して持っている業者に優先的に仕事を発注する行政の働きかけが始まっていますよ。
また、上記で説明した資格の遺品整理士、古物商許可証、産業廃棄物収集運搬許可証の資格を取得することで任される出張回数が増えたり、1人でリサイクルやリユースに出せる物を買取業務や一般ゴミの回収もできるようになるので沢山の受注をもらえるようになりますよ。
2-2. デメリット
ここでは、遺品整理士の資格を取得するデメリットを2つ紹介します。
労働環境が悪い
精神的に負担になる
上記の2つに絞りそれぞれ解説していきますね。
デメリット① 労働環境が悪い
遺品整理の仕事は人が入りたくないような匂いや汚い環境で作業をするので労働環境が凄く悪いです。(ゴミ屋敷化してるお家で作業を行うこともあります。)
デメリット② 精神的に負担になる
高齢者が孤独死した現場や病気でなくなった現場などで死体を片付ける仕事なので匂いで虫が湧いていたり悲惨な現場を見ることが多くて精神的に負担がかかる場合もあります。
3. 遺品整理士の資格にかかる費用
結論からいうと、資格取得にかかる費用は35,000円です。
25,000円の入会金と10,000円の遺品整理士認定協会費なので合計35,000円いなりますが、遺品整理士認定協会の有効期限は2年間です。
まとめ
今回は、遺品整理士に必要な資格の種類や資格取得のメリット・デメリット、費用を紹介しました。
資格取得のメリットは信頼度が上がったりするなどでした。
しかし、労働環境がよくなかったり、精神的に負担がかかるなどのデメリットもありましたね。
また、資格取得の費用は合計で35,000円でした。
この記事を参考に遺品整理士の資格取得を検討してみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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