遺品整理で見落としがちなへそくり!見つけた時の注意点とよくあるトラブル

「遺品整理でへそくりが見つかった」そんな話を他人事と思われている方もいるでしょう。
ですが意外とへそくりや金品が隠されていることがあります。

それに伴って親族間でトラブルが起きたケースもあります。

扱いも難しいですし、もし自分が見つけてしまった場合、困る方もいるでしょう。

そこで本記事では、遺品整理におけるへそくり(現金)について、以下の内容で紹介します。

  • 遺品整理でへそくり(現金)を見つけた時の注意点
  • へそくりが見つかる!よくある隠し場所5選
  • 遺品整理の現金トラブル5選

遺品整理を行う際、こちらの内容をぜひご活用ください。

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1. 遺品整理でへそくり(現金)を見つけた時の注意点

遺品整理って意外とへそくりがあることが多いですよね。

中身を片付けるために引き出しを開けたらポロっと出てきたり。

ここでは遺品整理中に、へそくり(現金)が見つかった場合の注意点を解説していきます。

  • 遺産申告は必須
  • 専門家を交えて親族と話し合う

上記2つの内容でお送りします。

1-1. 遺産申告は必須

遺産整理中で見つかるへそくりって金額はさまざまですよね。

1万円だったり、数百万円だったりします。

へそくり=遺産だということを知らない人も多いため、こっそり着服したりするケースもあるようです。

ですがへそくりは、金額の大小に限らず遺産の一部に数えられるので、相続税等の手続きや調査が必要になります。見つけた現金は遺産目録に記録し、定められた手続きに従いましょう。

1-2. 専門家を交えて親族と話し合う

少額であればあまり問題にはなりません。
しかし高額なへそくり(現金)が発見された場合「誰が受け取るか」や「分割の割合」で、揉めてしまうことがあります。中には遺産を巡るトラブルで、刑事事件に発展したケースもあります。そんなトラブルに発展しないように、遺産相続や申告税について詳しい専門家を頼ることをおすすめします。
弁護士さんや税理士さんを交えて、円滑に話を進めトラブルを回避しましょう。

2. へそくりが見つかる!よくある隠し場所5選

へそくりの隠し場所は、故人の性格や住環境にも左右されがちです。
誰でも分かるような簡単な場所〜意外な場所までさまざま。

気付かずに捨ててしまうこともあるかもしれません。

なのでここではへそくりがよく隠されている場所を5つ紹介します。

  • タンスの引き出し
  • 仏壇の中や裏
  • キッチン周辺
  • 額縁の中や裏
  • 机の引き出し

遺品整理の際は、へそくりの存在も意識しておきましょう。

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2-1. タンスの引き出し

タンスの引き出しは一番マイナーな隠し場所です。
遺品整理でタンスの中身を片付ける際「ポロっと見つかった」というケースもあります。
ただし、故人が几帳面な方だった場合、隠し方に工夫が施されている場合があります。

二重底にして隠していたり、引き出し天井部に貼り付けられていたりですね。これは意識しないと見つけられません。
へそくりや現金が無いか、タンスを探る際は意識して探してみましょう。

2-2. 仏壇の中や裏

これは故人が高齢者だった場合に多いパターンですね。

盗難防止や先祖に守ってもらう、という意味合いも込められているようです。
引き出しに入っているかもしれませんし、仏様の側に見えないように隠しているかもしれません。
探すのには抵抗があると思いますが、念入りにチェックしてみましょう。

2-3. キッチン周辺

故人が女性の方だった場合に多いパターンです。
女性は料理洗い物等、頻繁にキッチンを利用します。

自分がよく使う場所に隠すことで、忘れないようにしているのでしょう。
キッチンは基本的に女性の方しか利用しませんし、ご主人や家族に見つかる可能性も低い、ということで隠されている場合もあるようです。

故人が女性であれば、遺品整理ついでに隈なくチェックしておきましょう。

2-4. 額縁の中や裏

絵や写真を額縁に入れて飾っているご家庭であれば、額縁の中や裏にへそくりが隠されている可能性があります。モノを隠す場合、人が絶対に探さないような場所を選びますが、額縁の裏や中にこっそり隠している場合があります。
遺品整理業者の方であれば恐らく気付くと思います。
しかし親族のみで遺品整理をやっているのであれば、見落とす可能性もあるので注意しておきましょう。

2-5. 机の引き出し

引き出しには故人の情報が保管されていることが多いですが、へそくりや金品も保管されている場合があるようです。

これはタンスでも説明しましたが、見つからないように引き出しを二重底にしていたり、天井に貼り付けていたりする可能性もあります。

引き出しを開けただけでなく、隅から隅までチェックしましょう。

3. 遺品整理の現金トラブル5選

遺品整理の際、へそくり(現金)が発見されることもあるでしょう。

逆にへそくりの存在を見落としている可能性もあります。

へそくりも遺産扱いになるため、慎重に扱わなければいけません。

遺産であれば相続等において、トラブルが起きる可能性もあります。ここでは遺品整理で起こりうる現金を巡るトラブルを紹介します。

  • 現金の有無を確認せず遺品を処分してしまう
  • 親族による着服
  • 親族間で遺産割合を巡るトラブル
  • 悪徳な遺品整理業者による盗難
  • 追加で見つかった現金の相続税申告を忘れる

遺品整理の際には意識しておくと、現金が見つかった時に起こりうるトラブルを回避できます。

3-1. 現金の有無を確認せず遺品を処分してしまう

遺品整理の際、小さいごみ~大型家財道具まで処分されると思います。

へそくり(現金)は場所を取らないことから、あらゆる場所に隠されている可能性があります。

  • 本に挟んでいる
  • 引き出し等の奥の方に隠されている

例を挙げるとこのようなパターンです。

遺品整理の分別の際「価値が無い」と決めて、へそくりに気付かず処分されてしまうケースがあるようです。
ですので少しでも隠すスペースがあるものは、入念なチェックを欠かしてはいけません。

3-2. 親族による着服

これは親族だけで遺品整理をしている時に起こりうるケースですね。

10人〜20人で行っているのであれば、人の目が多いため起きにくいです。

しかし3人〜5,6人くらいで行っている場合、人の目が少ないため親族の誰かが着服してしまう可能性があります。

故人の遺書等でへそくりの場所が明記されていて、その場所から消えていたりすれば気付きやすいです。

しかし特に記述が無かった場合、見つけて着服した本人しか知らないため、そのままになってしまいます。

このようなトラブルを招かないためにも、少数で遺品整理を行う際は1部屋ずつ全員で作業するのが良いでしょう。

3-3. 親族間で遺産割合を巡るトラブル

遺産相続というのは、遺書等に「遺品整理で見つかった現金は全て〇〇に渡したい」と明記されている場合、他の相続人に対して最低限額の分配後、残額全てが対象者に渡るのが一般的です。(遺言書に明記された内容次第で、変わる可能性はあります)

故人筆の遺言書等が残されていなかった場合

  1. 配偶者
  2. 子供
  3. 兄弟姉妹

基本的な法定相続人の順位は上記の通りとなります。

この順位に納得がいかない相続人が発端で、遺産を巡るトラブルが起きた事例もあります。

実際、刑事事件に発展したケースもあるため、事前に弁護士・税理士に相談を依頼しておくことをおすすめします。

3-4. 悪徳な遺品整理業者による盗難

故人の遺品がたくさんある場合、遺品整理業者を利用することもあるでしょう。

注意していただきたいのは悪徳業者も存在するという点です。

実際、遺品整理業者による遺品の窃盗事例が報告されているようです。

故人の遺書等にへそくりや遺産の場所が明記されていれば、業者が盗んだと断定できるため、法的に訴えを起こすこともできるでしょう。

しかし隠し場所や保管場所の明記が無かった場合、気付かずに盗まれている可能性もあります。

そういった事態を未然に防ぐため、業者の評価やレビューを参考にして業者を選びましょう。

3-5. 追加で見つかった現金の相続税申告を忘れる

遺品整理を完了後に相続税申告もしたが、後々追加で現金が見つかる場合もあります。
その際、追加の相続税申告を忘れていたり、意図して着服するケースもあるようです。

追加で見つかった現金の申告忘れが、親族同士でのトラブルを引き起こす可能性もあります。

1度申告済みで追加申告する場合は、手順など不明なことがあれば税理士に相談してみましょう。

遺品の現金については期限内の相続税申告が必須、基本的には5年以内に申告すれば問題はありませんが、即時申告を心がけておきましょう。

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まとめ

遺品整理の中で、特にトラブルが多くて扱いが難しいへそくり(現金)について、まとめましたがいかがでしたか?

遺品整理で見つけたへそくりは、故人と親族にとって大切な財産です。
しっかり親族間で共有し、所定の手続きを行いましょう。

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