遺品整理業の起業に必要な許可は2つだけ!成功するコツも教えます

遺品整理の起業を行うにあたってどのような許可が必要なのだろうか。

遺品整理関連のビジネスをはじめるための必要な許可はなにがあるのか知っておきたいですよね。許可だけ取得することができれば、起業はだれにでも挑戦できます。さらに、許可のほかにも持っていると便利な資格も実はあるのです。

今回は、以下の内容でお送りします。

  • 遺品整理業の運営に必要な許可
  • 遺品整理業に役立つ資格
  • 遺品整理業の開業資金
  • 遺品整理業で成功するコツ
  • 遺品整理関連の逮捕事例

この記事を読めば、遺品整理業をはじめるにあたって必要な許可や資格、資金などもまとめて知ることができます。最後までご覧ください。

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1. 遺品整理業の運営に必要な2つの許可

資格

遺品整理業の起業をするにあたって必ず取得しなければいけないという資格や免許はありません。ただし業務内容によっては、2つの免許の取得が求められます。必要な免許を確認し、入手を目指しましょう。

  • 一般廃棄物収集運搬業許可
  • 古物商許可

1-1. 一般廃棄物収集運搬許可

一般廃棄物収集運搬許可は、遺品整理で出た不用品を収集・運搬する際に必要な許可です。この許可は各市町村に必要な書類や手数料を提出して申請を行いますが、市町村から委託を受けていない事業者が新規で取得することは難しいです。そのため、資格を持つ別の事業者に収集・運搬を委託するなどして営業を行うといでしょう。

1-2. 古物商許可

古物商とは、古物を売買したり交換したりする事業者のことをいいます。不用品を回収し、リユース・リサイクル可能なものとして回収を行うには、古物商許可が必要です。遺品の中にリサイクルできるものがあり、買い取って販売する場合に必要です。買取ができる遺品整理業者という点は集客にも繋がるため、取得しておくといいでしょう。

2. あると信頼度UP!遺品整理業に役立つ2つの資格

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遺品整理士になるにあたって、資格の取得は必須ではありません。しかし、所持していれば信頼度がアップします。そこで遺品整理業として信頼を得るために持っていても損はない資格を2つご紹介します。

  • 遺品整理士
  • 遺品供養士

2-1. 遺品整理士

遺品整理士は、一般社団法人・遺品整理士認定協会の認定資格です。法令に沿った廃棄物処理方法や、遺品の取り扱いや遺品整理に関係する法律について講義を受け、合格した人だけが取得できます。早ければ4カ月で取得できる資格です。受講料と2年間分の会費料を合わせた30,000円が取得にかかる費用になります。

遺品整理業には年々悪徳な業者が増えており、遺品整理士の資格を所持していれば、そういった違法業者との差がつけられるでしょう。

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2-2. 遺品供養士

遺品供養士は、一般社団法人「遺品供養カルチャーサポート」が取り扱っている資格になります。遺品整理を含め、遺品の供養に関する事柄を詳しく学ぶことができるでしょう。また、故人を失って悲しみに暮れる人々をケアするための知識も得られます。遺品供養士には、2級と1級があります。2級は、約6時間の講習を受けた後に筆記試験に合格すれば取得できます。かかる費用は、受講料と会員登録料の合計16,200円。不合格だった場合、受講料のみの9,720円で再受験可能です。

遺品整理業者が取得することで、お客様のケアが厚いより質の高いサービスにつながります。

3. 遺品整理業の開業資金はどれくらい必要?

金 税金

遺品整理業の開業方法は2種類あり、大手企業のフランチャイズとして開業するか、完全に1からビジネスを積み上げていく独立起業になります。どちらの方法でもある程度の起業資金が必要です。はじめにかかる費用が安くても、長期的に見てどちらが自分に合った方法なのかを判断して起業を目指しましょう。

  • フランチャイズ
  • 独立起業

3-1. フランチャイズ

フランチャイズに加盟すると、開業時に加盟費研修費がかかります。また、フランチャイズで開業すると、毎月本部にロイヤリティを納めなければなりません。毎月売上の何%かを納める形式と毎月一定額を納める形式があり、開業時の加盟費が少ないほど毎月支払うロイヤリティは高い傾向にあります。一方で、大手遺品整理業者の看板を掲げられるので集客には困らないといったメリットがあります。

フランチャイズ・・・50万円〜100万円程度

(加盟費の他に研修費や備品代などが含まれる場合もあります。)

3-2. 独立開業

独立開業の場合に必要な出費項目としては、資格取得費用遺品を運ぶ車の費用宣伝費用などがあげられます。ただ、宣伝は無料サイトを使ったりと費用を抑える工夫がいくらでもできるでしょう。フランチャイズと比べ、起業にかかる費用は多くかかりますが、その後の売上は全て自分のものとなります。営業力に自信がある場合は、独立起業がおすすめです。

独立開業・・・100~300万円程度

4. 遺品整理業で成功する3つのコツ

遺品整理業者は年々増加しており、それにともない競争も激しくなっています。起業に成功しても、経営が難しくなってしまうのは困りますよね。そのなかで、他の業者と差をつけるための3つのコツをご紹介します。

  • サービスの質を高める
  • 組織を強くする
  • 利益率を高める

4-1. サービスの質を高める

遺品整理業で成功するための1つ目のコツは、サービスの質を徹底することです。遺品整理を依頼するお客様は、まず複数の遺品整理業者に見積もりの依頼をします。そこで料金や作業内容以外にも、業者の対応の良さも含めてどこに作業依頼をするか決めるでしょう。大切な人を亡くしたばかりで、心の整理ができていない遺族の方にどう寄り添っていけるかが、1番重要なポイントです。

4-2. 組織を強くする

遺品整理業で成功するための2つ目のコツは、組織を強めることがあげられます。遺品整理を行う際は、1人ではなく複数人のグループで動くことが多いです。だれかがいないと作業が進められないという状況を避けるために、日頃からひとりひとりが責任をもち、従業員同士で協力し合える環境づくりが大切です。組織の育成を心がけることによって、ビジネスが拡大しても「サービスの質」を保つことができます。

4-3. 利益率を高める

遺品整理業で成功するための3つ目のコツは、利益率を高めることです。顧客を集めるには、他社との価格競争でどれだけ勝つことができるのかが重要になります。価格を下げることによって集客は成功しますが、そこで利益をどうあげていくか考えましょう。遺品整理に必要な費用を定期的に見直したり広告のターゲットをしぼったりと工夫が必要です。

5. 遺品整理関連の逮捕事例3選

ここでは遺品整理にまつわる3つの事件を見ていきましょう。これらの事件から悪徳な業者が実際に違法行為で逮捕されているのかお分かりいただけます。だれにでも起こりうる事件となっています。似たようなシチュエーションがありましたら、本当に良い業者であるか調べるようにしてください。

  • 無許可で遺品整理
  • ゴミの不法投棄
  • 遺品整理品の盗難

5-1. 無許可で遺品整理

自治体の許可を受けずに廃棄物を回収したとして、遺品整理会社の社長が逮捕された事件です。クーリングオフについて記載がない違法な契約書や、ひとり暮らしの70代の女性から高額な請求があったと警察に相談があり、事件が発覚しました。消費者センターにはおよそ100件ほどの相談がよせられています。

5-2. 遺品整理品の盗難

遺品の整理を請け負った空き家で見つけた現金約738万円を盗んだとして、窃盗の疑いで会社員の2人を逮捕したという事件です。この2人は遺品や廃棄物の処分を代行する会社で働いており、当時、共に作業をしていた同僚の隙をみて盗んだと供述しています。男性が会社に整理を依頼した時は、空き家に現金があることは知りませんでした。しかし、残された通帳の残額から、亡くなった家族が生存時に下ろした現金が家にあるはずだと不審に思ったことなどをきっかけに、警察が捜査。両容疑者の犯行が発覚しました。

5-3. ゴミの不法投棄

遺品整理などのサービスを展開していた不用品回収会社の経営者とその従業員2人は、引越後に残ったゴミなどの回収を大家に依頼され、計90キロのゴミの処分を26万円で無許可で請け、マンションのゴミ収集所に捨てました。処理費用を浮かすためと、会社倉庫が一杯になったためにこういった行為に陥ったといいます。

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まとめ

いかがでしたか。遺品整理を事業としておこなうにあたって気を付けるべきポイントをいくつかご紹介しました。必要な許可さえ抑えることができれば、遺品整理業は誰にでも挑戦できます。ぜひ、新しいビジネスにいかがでしょうか。

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