遺品整理に保険適用はできる!3つの保険と適用されないケース

遺品整理と保険の関係性についてご存知でしょうか?実は遺品整理をすると保険が適用されるケースがあります。今回は知らない方が多い遺品整理と保険の関係性についてご紹介していきます。こちらの記事をご覧になり少しでも遺品整理と保険についての知識を深めていただけますと幸いです。

今回は、以下の内容でお送りします。

  • 保険の種類
  • 故人の保険の手続き方法
  • 保健が適用されないケース
  • 故人が入っていた保険が分からないときは
  • 自己負担時の遺品整理の相場

この記事を読めば、できるだけ遺品整理の費用を抑えることができるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。

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1. 遺品整理は保険適用!3つの保険の種類

実は遺品整理は保険が適用されます。ですが、知らない方が多いのが加入している保険に「遺品整理」と明記されていないからです。孤独死で身内が賃貸物件で亡くなった場合、生前に火災保険に加入していると遺品整理及び修理・修繕費用に保険金が支払われることがあります。

主に保険の種類としては「火災保険」「少額短期保険」「生命保険」です。

必要な書類としては「遺品整理業者の見積書」「作業箇所の写真」「死亡診断書のコピー」こちらの3点と相続人からの保険会社への連絡が必要です。

1-1. 火災保険の場合

例えばご高齢の方が賃貸物件で孤独死された場合ですが、この場合は発見までかなりの時間がかかってしまい、特殊清掃修理費用が発生します。そして、生前の家財などがすべて部屋に残されている場合には特殊清掃、修理に加え遺品整理も必要になってきます。通常、相続人や賃貸契約になると連帯保証人になった場合支払い義務が発生するのですが、故人の方が火災保険に加入をしていた場合にはその保証内容によって保険の適用ができる可能性があります。

1-2. 少額短期保険の場合

少額短期保険は掛け金が安く、保険の期間も短いのが特徴です。少額保険の中には遺品整理への適用が明記されており、通常の賃貸入居者総合保険に特約を付けた保険で、死亡時の修理費用保証条項の内容として「遺品整理費用保険金」が明記されています。中には遺品整理の費用を捻出できるくらいの保険金が下りることもあります。

1-3. 生命保険の場合

あとは生命保険の場合です。生前から自分の遺品整理の計画をされる方も多いとは思われますが、契約者本人が死亡した場合、保険金を遺品整理に当てることを目的に契約をします。

最近は主要な生命保険会社であっても一口10万円~100万円となり、糖尿病の方でも加入することができる生命保険もありますし、満89歳まで加入ができる保険もあります。中には遺品整理や終活を目的にした新たな商品を発表する保険会社や代理店が存在します。

1-4. その他孤独死保険に加入している場合

もし孤独死保険に加入していた場合には特殊清掃の費用をカバーしてくれます。孤独死保険には主に家主型と入居者型があり、家主型の場合には家主や管理会社が加入する保険となっており、入居者が孤独死した場合家賃の損失をカバーしてくれます。原状回復費用なども補償の対象になります。入居者が加入する入居者型もあります。

こちらは火災や落雷などのトラブルにも対応していることがあります。孤独死保険という名称ながら、特殊清掃の費用は賄えたとしても遺品整理時の不用品の処分にかかる費用が賄えるかどうかについては商品によりますのでこの辺りはしっかりと確認するようにしましょう。

2. 故人の保険の手続き方法

保険の受取人がまず保険会社に連絡をします。保険金の請求は亡くなった日から一定期間内に行わなければなりませんので早めに請求するようにしましょう。その際に何を聞かれるかと言うと、「保険証番号、死亡年月日、死因、受取人の名前や連絡先など」を聞かれるので、答えましょう。そうしましたら、保険会社から請求書が送付されてきます。

また、事故の場合だと事故状況報告書や交通事故証明書が必要になってきます。事故を報道した新聞記事の写しを求められるパターンもあります。その後保険会社から支払いが可能かどうかというのが判断されます。可能だった場合受取人が保険金を受け取るという流れになります。

3. 保健が適用されないケース

さて、保険が適用されないケースはどのような場合でしょうか?それは、遺品整理自体は保険の適用とはならず、保険が適用されるのは特殊清掃であることが殆どでしょう。遺品整理が付随した特殊清掃を依頼する場合には保険の適用になる可能性はあっても、特殊清掃が必要なく遺品整理のみを依頼した場合は保険の適用にはなりません。

保険によって遺品整理の費用をまかなってくれるものもありますが、それは数が非常に少ないでしょう。ですので、故人が保険に入っている場合には遺品整理自体が保険の適用になるのか、孤独死の場合の特殊清掃が必要な場合のみ適用なのかをしっかりと確認するようにしましょう。

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4. 故人が入っていた保険が分からないときはどうしたらいい?

もし、故人が入っていた保険が分からない場合はどのようにしたらいいのでしょうか?

故人と離れて暮らしていたためどの保険に加入しているのか分からないという方もいることでしょう。生命保険に加入をしていれば、保険証券、生命保険料控除証明書という書類があるはずですので、まずはその書類を探すようにしましょう。書類がどうしても見つからない場合、通帳を確認すると保険料が引かれているはずです。そこから分かることもあります。会社員の場合には団体扱いとして給料から天引きされているケースもあります。勤務先に確認すると良いでしょう。もしそれでも分からないときには心当たりのありそうな保険会社に電話をして聞いてみるか、窓口に行って直接聞いてみると良いでしょう。

もし、電話や窓口に行く場合は必ず本人確認書、相続人との役柄や故人の死亡の記載のある戸籍謄本等が必要です。保険の手続きは必要書類も多くなるので大変ですが、保険金を請求しないと受け取ることもできません。まず、故人がどの保険に加入しているのかを調べて手続きをしていきましょう。

5. 自己負担時の遺品整理の相場

さて、遺品整理を保険なしで支払う場合の相場に関してですが、いったいどのくらいの費用が発生するのでしょうか?

間取りが1R・1Kの場合ですと30,000円~100,000円、1DK・1LDKは50,000円~150,000円、2DK・2LDKは80,000円~200,000円、3DK・3LDKは150,000円~300,000円、4LDK~250,000円~となっています。

また、遺品整理は間取りによって料金が決まることが多いのですが、遺品の量、回収品の量、買取できるものの量などにより、大きく変化していきます。なので、場合によっては1Rの部屋であっても10万円以上になることもあります。反対に買取品が多ければ1万円以下に抑えられることも少なくありません。遺品整理業者は無料見積もりも行っているので、料金が気になるという場合は気軽に見積もりを依頼してみるようにしましょう。その際、見積もり後キャンセルなどをしてしまうと見積もり料金が発生してしまう業者もいますので、依頼の際は手数料を確認するようにしましょう。

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まとめ

遺品整理は場合によっては保険適用になります。単身世帯の増加により、大家の方のリスクも増えています。死後に迷惑をかけないように、住居を借りる際は将来を見据えての補償も同時に考えた方が良いでしょう。今や孤独死は高齢者だけの問題ではなくなっています。遺品整理の保険についての知識がお役に立てば幸いです。今一度必要になる書類と手続き方法を見直してみてください。いざというときに困らないようにしておきましょう。

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