遺品整理にまつわるビジネスは全部で3種類!開業に必要な免許を紹介

遺品整理のビジネスに興味がある!
少子高齢化の今、遺品整理を遺族だけでなく業者を利用して行う方も増えています。そこで需要が高まっているのが遺品整理にまつわるビジネスです。簡単に取得できる資格と資金があれば誰にでもはじめられるため、おすすめです。
今回は、以下の内容でお送りします。
- 遺品整理にまつわるビジネス
- 遺品整理のビジネスに必要な免許と取得方法
- 遺品整理業に役立つ資格
- 遺品整理のビジネスで利用できる助成金
- 遺品整理のビジネスで成功するコツ
この記事を読めば、遺品整理に関するビジネスのはじめ方を知ることができます。それでは見ていきましょう。
1. 遺品整理にまつわるビジネスは全部で3つ
遺品整理に関連するビジネスは、大きく分けて全部で3つあります。それぞれ特徴がちがうため、自分の得意分野や興味と比較して、選んでみてください。
- 遺品整理業者
- 遺品買取業者
- 不用品買取業者
1-1. 遺品整理業者
遺品整理業者とは、遺族の代わりに遺品整理を行う業者のことです。遺品の仕分けから貴重品の捜索・不用品の処分などを行います。業者によっては清掃や遺品の供養、お焚き上げ、不用品の買取なども業務に取り入れているところもあります。
1-2. 遺品買取業者
遺品買取業者は、不用品の買取を専門にしている業者です。ある分野に特化した買取業者では、その分野の商品の買取価格は高くなります。着物や骨董品、切手や古銭、フィギュアなどは、遺品買取業者に依頼するのがおすすめです。遺品整理業者には不用品の買取を行っているところもありますが、価値のある品は専門の知識がある買取業者で売りましょう。
1-3. 不用品買取業者
不用品回収業者は、自治体の粗大ゴミとは別に不用品を回収してくれる業者です。大事な書類や貴重品、思い出のつまった品であっても、なんでも回収して処分してしまいます。自力で遺品整理を行い、不用品のみが残った場合に利用するといいです。
2. 遺品整理のビジネスに必要な2つの免許と取得方法
遺品整理ビジネスをするにあたって必ず取得しなければいけないという資格や免許はありません。ただし業務内容によっては、2つの免許の取得が求められます。必要な免許を確認し、入手を目指しましょう。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 古物商許可
2-1. 一般廃棄物収集運搬業許可
一般廃棄物収集運搬業許可は、遺品整理で出た不用品を収集・運搬する際に必要な資格です。この資格は各市町村に必要な書類や手数料を提出して申請を行いますが、市町村から委託を受けていない事業者が新規で取得することは難しいです。そのため、資格を持つ別の事業者に収集・運搬を委託するなどして営業を行うといでしょう。
2-2. 古物商許可
古物商とは、古物を売買したり交換したりする事業者のことをいいます。不用品を回収し、リユース・リサイクル可能なものとして回収を行うには、古物商許可が必要です。遺品の中にリサイクルできるものがあり、買い取って販売する場合に必要です。買取ができる遺品整理業者という点は集客にも繋がるため、取得しておくといいでしょう。
3. あると信頼度UP!遺品整理業に役立つ2つの資格
遺品整理業をはじめるにあたって、資格の取得は必須ではありません。しかし、所持していれば信頼度がアップします。そこで遺品整理業として信頼を得るために持っていても損はない資格を2つご紹介します。
- 遺品整理士
- 遺品供養士
3-1. 遺品整理士
遺品整理士は、一般社団法人・遺品整理士認定協会の認定資格です。法令に沿った廃棄物処理方法や、遺品の取り扱いや遺品整理に関係する法律について講義を受け、合格した人だけが取得できます。早ければ4カ月で取得できる資格です。受講料と2年間分の会費料を合わせた30,000円が取得にかかる費用になります。
遺品整理業には年々悪徳な業者が増えており、遺品整理士の資格を所持していれば、そういった違法業者との差がつけられるでしょう。
3-2. 遺品供養士
遺品供養士は、一般社団法人「遺品供養カルチャーサポート」が取り扱っている資格になります。遺品整理を含め、遺品の供養に関する事柄を詳しく学ぶことができるでしょう。また、故人を失って悲しみに暮れる人々をケアするための知識も得られます。遺品供養士には、2級と1級があります。2級は、約6時間の講習を受けた後に筆記試験に合格すれば取得できます。かかる費用は、受講料と会員登録料の合計16,200円。不合格だった場合、受講料のみの9,720円で再受験可能です。
遺品整理業者が取得することで、お客様のケアが厚いより質の高いサービスにつながります。
4. 遺品整理のビジネスに助成金は出る?
遺品整理でビジネスをはじめる際に活用できる助成金は、大きく分けると5つです。それぞれの助成金の名称と、どのような内容なのかを簡単に説明します。
創業・事業承継補助金 | 新たな需要や雇用の創出を促して、経済を活発化させることを目的に作られた助成金 |
特定求職者雇用開発助成金 | 満年齢65歳以上の離職者をハローワーク等の紹介によって、1年以上継続して雇用する場合に助成される助成金 |
キャリアアップ助成金 | 非正規雇用の従業員を正社員登用などを行った場合に助成される助成金 |
地域中小企業応援ファンド | 地域貢献性が高い新事業に取り組む中小企業に対して助成を行う助成金 |
労働移動支援助成金 | 再就職援助計画などの対象者を離職後3か月以内に期間の定めのない労働者として雇用した際に助成される助成金 |
5. 遺品整理のビジネスで成功する3つのコツ
遺品整理業者は年々増加しており、それにともない競争も激しくなっています。開業に成功しても、経営が難しくなってしまうのは困りますよね。そのなかで、他の業者と差をつけるための3つのコツをご紹介します。
- サービスの質を高める
- 組織を強くする
- 利益率を高める
5-1. サービスの質を高める
遺品整理業で成功するための1つ目のコツは、サービスの質を徹底することです。遺品整理を依頼するお客様は、まず複数の遺品整理業者に見積もりの依頼をします。そこで料金や作業内容以外にも、業者の対応の良さも含めてどこに作業依頼をするか決めるでしょう。大切な人を亡くしたばかりで、心の整理ができていない遺族の方にどう寄り添っていけるかが、1番重要なポイントです。
5-2. 組織を強くする
遺品整理業で成功するための2つ目のコツは、組織を強めることがあげられます。遺品整理を行う際は、1人ではなく複数人のグループで動くことが多いです。だれかがいないと作業が進められないという状況を避けるために、日頃からひとりひとりが責任をもち、従業員同士で協力し合える環境づくりが大切です。組織の育成を心がけることによって、ビジネスが拡大しても「サービスの質」を保つことができます。
5-3. 利益率を高める
遺品整理業で成功するための3つ目のコツは、利益率を高めることです。顧客を集めるには、他社との価格競争でどれだけ勝つことができるのかが重要になります。価格を下げることによって集客は成功しますが、そこで利益をどうあげていくか考えましょう。遺品整理に必要な費用を定期的に見直したり、広告のターゲットをしぼったりと工夫が必要です。
6. フランチャイズの開業なら【とらのこ】
まとめ
いかがでしたか。遺品整理業のフィールドでビジネスをはじめようと考えている方に向けて、さまざまな情報をご紹介しました。
資格と資金調達ができれば誰にでもはじめられるビジネスなので、ぜひご検討ください。
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