遺品整理業者はどこまで作業をしてくれるの?3つの注意点もチェック

遺品整理ってどこからどこまでやればいいの?!
はじめての遺品整理だと分からないことだらけですよね。特にどの作業を終えることによって遺品整理が完了するのか、終わりが見えないとやる気も起きないでしょう。
今回は、以下の内容でお送りします。
- 遺品整理の手順
- 遺品整理業者の業務内容
- 遺品整理時の注意点
1. 遺品整理!自分でどこまでやる?3つの手順
遺品整理の経験があまりない場合、どのような手順でどこまでやればいいのか迷われる方も少なくありません。
まずはスムーズに遺品整理を進められるよう、手順についてご説明します。
遺品整理は、大きく以下3つの手順に分かれます。
- 事前準備をする
- 遺品を仕分ける
- 遺族で形見分けを行う
1-1. 事前準備をする
遺品整理を行う際は、事前の準備が必要です。
準備ができていないと、その後の作業に支障が出る可能性があるからです。
事前準備では次の2つを行います。
- 遺言書やエンディングノートの有無の確認
- 仕分けに必要な道具や資材の準備
遺言書やエンディングノートには財産の保管場所や、遺品整理に関する希望などが書かれている場合もありますので、最初にしっかりと有無を確認しておきましょう。
また、遺言書やエンディングノートは多くの場合、金庫など遺族が見つけやすい場所に保管されていますが、公的機関で保管されている場合もあります。
日本全国の公証役場にある「遺言検索システム」で確認できますので、念のため確認しておくことをおすすめします。
仕分けに必要な道具や資材の準備
事前に仕分けるための資材や道具をそろえておくことも大事です。
遺品整理では大量の遺品を仕分けなければいけないため、道具や資材がないことで作業が滞ってしまうことにもなりかねません。
具体的には、次のようなものをそろえておくとスムーズに作業を進められます。
- 資材(段ボール、ゴミ袋、ひも、ガムテープ、輪ゴム など)
- 道具(懐中電灯、はさみ、カッター、マジック、メモ紙、ドライバー など)
1-2. 遺品を仕分ける・処分する
次に故人の遺品を仕分け、処分していきます。
大きく次の4つのカテゴリに仕分けます。
- 貴重品
- 形見
- 再利用品
- 廃棄品
- 貴重品
故人が所持していた財産です。
例えば、銀行通帳や不動産などの権利書、有価証券、借用書、宝飾品などです。
また、貴重品は目につかないところに隠されている場合も多いため、ベッドの下や家具のすきまなど、くまなく探すことが重要です。
形見
生前、故人が愛用していたものや、思い入れをもって保管していたものです。
形見は自動車や靴、時計、指輪、音楽機器など、千差万別です。
形見かどうか判断がつかない場合は、一旦形見として仕分けておき、後で遺族と話し合いながら再判断しましょう。
再利用品
貴重品、形見として仕分けできないもののうち、再利用できそうなものです。
家電や家具、レジャー用品、服などがよく再利用品として仕分けられます。
再利用品は、リサイクル業者などに引き取ってもらうのもおすすめです。
廃棄品
貴重品、形見、再利用品に当てはまらず、不要と判断したものです。
明らかにゴミや不要だと判断できるものは、すぐに廃棄品として仕分けられますが、中には判断に迷うものも出てきます。
迷った場合は「廃棄保留品」として仕分けておき、後で遺族と相談しながら整理しましょう。
1-3. 遺族で形見分けを行う
形見として仕分けたものを遺族で分け合います。
後でトラブルになることを防ぐため、必ず遺族全員が集まり、相談しながら分け合うようにしましょう。
2. 遺品整理業者はどこまで出来る?内容の詳細
遺族だけで遺品整理を行うのが大変な場合、業者に依頼するという方法もあります。
ただ、業者がどこまでやってくれるのかも事前に把握しておきたいところ。
業者によって違いはありますが、依頼できることは大きく以下の6つです。
業者を探す場合、以下6つのうちいくつ依頼できるかを1つの参考にしてみてください。
- 遺品の仕分け
- 遺品の探索
- 遺品の供養
- 遺品の買取
- 不用品の回収処分
- 形見品の配送
2-1. 遺品の仕分け
たいていの遺品整理業者で、遺品仕分けの依頼は可能です。
仕分けにともなう体力的な負担が減らせるだけでも、業者に依頼するメリットは大きいといえます。
また、整理と合わせて遺品の買取を行っている業者の場合、物品に関する豊富な知識を持っているため、素人では気づかない遺品の価値を見抜き、アドバイスしてくれる場合もあります。
業者依頼には、価値のある遺品を処分してしまうというリスクを減らすメリットもあります。
2-2. 遺品の探索
遺品の探索を依頼できる業者もあります。
死後の話を生前にしておくという文化が根付いていない日本では、故人の貴重品の保管場所がわからないといった話はよくあることです。
貴重品等がどうしても見つからない場合、遺品探索を引き受けている業者に依頼した方が見つかる可能性は高いといえます。
普段から探索を行っているため、故人がどのようなところに貴重品を保管したり、隠したりするのか傾向を知っているからです。
2-3. 遺品の買取
遺品の買取サービスも行っている遺品整理業者も少なくありません。
中には国内外に広く販売経路を持っている業者もあり、処分するしかないと判断した家電や家具を買い取ってくれる場合もあります。
遺品の売却金を、遺品整理費用にあてることもできるため、買取を行っているかどうかも確認すべき点です。
2-4. 不用品の回収処分
不用品の回収処分を行ってくれるかも、依頼する上で確認すべき重要な点です。
遺品整理後の不用品には、家電や家具など粗大ごみも出ます。
粗大ごみは処分するために各自治体に確認したり、手続きが必要な場合もあります。
さらに、処分品を回収指定場所に移動させなければいけない手間も。
回収処分を行っている業者では、そのような手間を一手に引き受けてくれるため、遺品整理の負担をぐっと減らすことができます。
2-5. 遺品の供養
遺品の供養を行ってくれる業者もあります。
故人の遺品を処分する場合、一般的な廃棄物として捨ててしまうことに、罪悪感を感じる人も少なくありません。
供養を行っている業者では、回収した遺品を処分前にきちんと供養してくれます。
遺品処分に心理的負担を感じる人は、確認しておきたい点です。
形見品の配送
家電や家具など大きな遺品を引き取ることになった場合、業者が配送サービスを行っていると便利です。
また、業者の人は形見がどんなものか現場で確認しているため、適切に取り扱い配送してくれます。
ただ、形見品を傷つけないためにも、搬出時に養生作業を行っているかどうかは確認しておきましょう。
3. 遺品整理時の注意点
遺品整理は、遺族で行う場合、業者に依頼する場合問わず注意しなければいけない点があります。
注意点は次の3つです。
相続放棄する人は遺品整理に参加してはいけない
貴重品や契約書はどんなものでも一旦残しておく
故人を想う品は一旦残しておく
相続放棄する人は遺品整理に参加してはいけない
相続では「相続放棄」という、相続を放棄する権利が認められています。
しかし、放棄する人が遺品整理に参加すると、場合によっては相続する意思があると法的に判断される場合があります。
相続意思があるとみなされた場合、相続放棄できなくなる可能性が出てきますので、放棄人以外の遺族も注意が必要です。
3-1. 相続放棄する人は遺品整理に参加してはいけない
相続では「相続放棄」という、相続を放棄する権利が認められています。
しかし、放棄する人が遺品整理に参加すると、場合によっては相続する意思があると法的に判断される場合があります。
相続意思があるとみなされた場合、相続放棄できなくなる可能性が出てきますので、放棄人以外の遺族も注意が必要です。
3-2. 貴重品は一旦残しておく
貴重品らしきものは、どんなものであっても一旦残しておくべきです。
その場の判断で簡単に捨ててしまった場合、後で価値があるものだったと気づいても、あとの祭りです。
価値があるのか疑問に感じたものでも一旦は残しておき、遺品整理が落ち着いた後に、遺族と相談しながら整理するようにしましょう。
3-3. 故人を想う品は一旦残しておく
肉筆の手紙、故人が写っている写真や映像データなども一旦は残しておくべきです。
故人の手紙や写真は、今後もう二度と残すことはできません。
貴重品同様、遺品整理が落ち着いた後に、遺族と整理するようにしましょう。
まとめ
今回は「遺品整理はどこまで行うか」についてご説明してきました。
遺品整理は遺族だけで行うこともできますが、業者に依頼すれば貴重品の価値を把握することもできるため、検討してみてください。
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