【重要】遺品整理は故人の相続人が行う!相続人が行う2つの管理義務

今回は、遺品整理と相続について解説します。

遺品整理と相続は、故人の思いを大切にするとても重要な作業です。

この作業には様々な注意点や意識するポイントがありますので注意しましょう。

以下で詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

1:相続人が遺品整理をしなければならない理由

ここでは遺品整理について解説します。参考にしてみてください。

相続人が遺品整理をしなければならない理由

遺品整理は、基本的に以下のとおり、相続人が行います。

第1順位:子ども
第2順位:親
第3順位:兄弟姉妹

相続人は、故人の持っていた権利や責任を全て受け継ぐ必要があるため、故人の遺品を整理しなければならないという義務も自然と同じように受け継ぐことになります。
これが相続人が遺品整理をしなければならない理由です。

有効な遺言が残っているという場合は、遺言で指定されている人が財産を受け継ぐことができますが、有効な遺言がないという場合は、民法で定められた相続人、法定相続人が財産を相続することになります。

基本的に配偶者が常に相続人になります。
その他の人の優先順位は上に示した通りです。

遺品整理は誰が行う?

遺品整理は、基本的に以下の人が行います。

順に解説していきます。

基本的には相続人全員

遺品整理をする場合、まずは遺品の整理整頓を行っていくことが基本となります。

しかし、遺品は最終的に相続人によって引き継がれるものとなっているため、相続人である全員が遺品整理をしていく必要があります。
この理由は、仮に相続人に属している人が一人でもかけてしまっている状態で片付けを進めると、後に相続する品物を振り分ける時に遺族間でトラブルが発生する可能性があるからです。

もちろん、しっかりと話し合いを重ねていれば問題ないですが、遺品相続はトラブルがつきものと言われるほど何が起きても不思議でないものです。
そのため、相続人間でのトラブルを避けるという意味でも、相続人となっている全員で遺品整理に当たっていくのが理想的な形となります。

相続人以外の親戚が手伝うこともある

先述したように、相続人全員で片付けをしていくことが原則となっていますが、相続人に属していない親戚が手伝ったとしても問題はありません。

例えば、故人にお世話になったという理由で部屋の片付けを手伝ったという場合でも、相続人の間でそれに対しての同意をしていれば特に問題にはなりません。

しかし、相続人の中には、相続と関係ない人には家に立ち入らないでほしいと考えている人もいるのが事実です。

もし相続人と直接の関係がない親戚が遺品整理を手伝うという場合は、相続人全員の許可を得てから遺品整理の手伝いをしていくのが理想的と言えるでしょう。

故人と親しかった友達や近所の方が片付けに来ることも

特に田舎などのほうに家があるという場合ですが、故人と親しかった友達や近所に住んでた方が遺品整理を手伝うということもあります。

基本的には、相続人だけで遺品を片づけるのが一般的な認識となりますが、なかなか片付けが進まないという場合や、近所同士での助け合いが必要となる場合には、一緒に遺品整理を行うこともあります。

しかし、この場合においても相続人全員からの同意が必要です。
どんなに仲が良かったといっても、中には片付けをしている時に家の物を持ちだしてしまうなどの予期せぬトラブルがあります。

そのため、善意で手伝いをしたいという人がいれば、必ず事前にどんな関係かを聞き、相続人に確認してから片付けを進めていくと良いでしょう。

遺品整理業者に依頼をすることもある

手に負えないくらいの遺品があるという場合には、遺品整理を担当している業者に依頼をし、遺品の片付けを手伝ってもらうという方法もあります。

業者に依頼をした場合でも、相続人が片付け全体の仕切り役をするのですが、業者の方が重たい荷物などを運んでくれるため効率的に片付けに取り組むことも可能です。

近年では遺品整理に多くの時間がかかるという理由で業者に依頼をしているという人も多く、業者に依頼をしたとしても特に問題はありません。

しかし、業者が到着する前に本当にとっておきたい遺品などを確実に把握していないと、いつの間にか大切なものが処分されてしまうトラブルが起るということもありますので、業者が到着する前に遺品を確実に把握しておくことが大切です。

2:相続放棄する前に!相続人2つの管理義務

ここからは、相続人への2つの義務について解説していきます。

知らないでは済まされないこともありますので、以下を参考にしてみてください。

管理義務

故人が不動産や株式などを所有していた場合、それらの管理義務が発生します。

建物が老化しているなどの場合、補修工事などの検討が必要ですので把握しておくようにしましょう。

次の人に引き継ぐ

民法を見てみると、「次の相続人が管理を始めるまで」管理義務が発生するとの規定がされています。

自分が引き継いだ場合、引き継ぎまでの作業を行う必要があります。

3:注意!相続放棄後に遺品整理するときの注意点

ここでは、相続放棄後に遺品整理をするときの注意点について解説していきます。

相続放棄後に遺品整理を検討している方は参考にしてみてください。

形見分けができなくなる

相続放棄をすると、「故人の財産を受けること」も「故人の資産を処分すること」もできなくなってしまいます。

そのため、形見分けなどを考えている方は、慎重な判断が必要となります。

遺品整理をしない方が良い

この理由は、経済的な価値がある遺品があったかどうかが判断しにくいという点にあります。

部屋全体・家屋全体を遺族が遺品整理するという場合、「資産価値があるものに触れていない」と証明することが難しく、承継の隠匿と判断されることがあるため注意が必要です。

まとめ

今回は、遺品整理と相続について解説しました。

遺品整理と相続には、多くの注意すべきポイントが挙げられます。

上記の記事を参考に、遺品整理と相続に取り組んでみてください。

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