【初心者向け】遺品整理は何から始めるべきか進め方を解説

あまり深く考えたくないけれど、誰にでもいづれ訪れるのが遺品整理。親や兄妹、親戚など身の回りの人が亡くなった後、必ず着手しなければならない問題でもあります。
目の前に山と積まれた故人の所有物、一体どこからどのように整理していけばよいのでしょうか。
今回は、遺品整理の問題に直面した際に、慌てずに済む手段をお伝えします。
- 何から始める?遺品整理の進め方
- 遺品を処分する!6つの方法
- 遺品整理業者の選び方ガイド
以上3つのことについて調べました。
大切な人を亡くして心が傷ついている時には、なかなか始められないことでしょう。時間が経ち悲しみが癒えた際におこなう遺品整理。いざ迎えるその日が後悔のないよう、しっかり準備しておくことが必要です。どうぞ最後までご覧ください。
1:何から始める?遺品整理の進め方
突然「遺品整理をします」と伝えられても、何から始めたらいいのか困惑してしまうことでしょう。遺品整理には手順があります。ここでは遺族間のトラブルや余計な手間をかけないために、遺品整理の手順について説明します。
遺言書の存在を確認しておく
遺言書には法的拘束力があり、相続について細かく記載されている場合があります。相続に関して故人の意思なども記されている可能性があるため、親族が集まっているタイミングを見計らって開封する必要があります。
遺品整理のスケジュールを立てる
遺品整理にはかなりの時間と手間を要します。また、遺族一人の判断で勝手におこなうと、親族間のトラブルに発展してしまう可能性も。故人をなくして悲しむ上に、遺族間のトラブルまで抱え込んでしまっては、辛い時間が長引いてしまいます。余計なトラブルを避けるために、親族の間でスケジュールをしっかり立てておきましょう。
遺品整理に必要なものを準備する
遺品整理をする際には下記のものが必要になります。
- ダンボール
- ゴミ袋
- ガムテープ
- 輪ゴム
- ロープ
- マジック
- 懐中電灯
- はさみ、またはカッター
- ドライバー(プラス、マイナス両方)
- 軍手
- メモ帳
物置や長い間使われていない場所などに立ち入る場合もあるため、動きやすく汚れてもいい服装や靴も必要です。
遺品の仕分けする
準備ができたら、いよいよ遺品の仕分けを始めます。遠方や高齢で遺品整理に参加できなかった親戚や、故人が深く付き合っていた人の思いなども確認しながら、処分できるもの、してはいけないものなどに分けていきます。下記の要領で仕分けをしましょう。
- 相続財産
- 形見として親族で受け取るもの
- 売却できるもの
- 処分するもの
現金や有価証券、土地の権利証や骨董品、など高額なものは相続財産に含まれ、相続税の対象になる可能性もあります。
遺族で分配する
仕分けしたものを遺族で分配します。遺言状などに故人の意思が記されている場合は、指示通りに行う必要があります。分配できないものは売却し、得た金額を遺族に平等に分配しなければなりません。
不用品の処分や買取をする
相続しないものや不用品は買取業者に買取を依頼したり、処分をしていきます。
また、買取業者によっては買取をしてくれると同時に、不用品を引き取ってくれるサービスもおこなっています。買取業者の手を借りることで処分や買取がスムーズにすすむので、遺品の整理には業者に依頼するのも有効な手段です。
2:遺品を処分する!6つの方法
遺品整理の進め方を理解したところで、実際に処分する方法をお伝えします。
現金や通帳、株券などの有価証券や生命保険
有価証券や生命保険は売却、解約して、他の現金と同様に遺族で分配するのが一般的。
また、レンタルしていた商品やサブスクで購入していたサプリメントや他のサービスがないか、よく調べるのも大切です。レンタル品は速やかに返却、使わないサブスクのサービスは早急に解約の手続きをすすめましょう。
仏壇や位牌など、処分しにくいもの
心情的に処分しにくい仏壇や位牌、書簡などはお寺などで供養してもらえるので、遺族同士引き継ぐのか、あるいは供養に出すのか話し合いが必要です。アルバムなど嵩張るものは、データ化して保存しておくと、コンパクトでコピーも取りやすく保管できます。
身分証明書やクレジットカード、公共料金の支払い証明書
証明書類は解約の際に必要になることもあるので、処分してはいけません。通帳なども処分してしまうと、遺族でも中の現金を引き出すことが難しくなってしまうので、印鑑を含めた貴重品は一箇所にまとめて保管しておきましょう。
処分するもの
自治体のルールに従い、不燃物、可燃物、粗大ゴミなどにわけて出します。
パソコンやスマホなどデジタル機器の初期化
電子機器は品物によって高額で買い取ってもらえる場合もあります。
すぐに買取が依頼できるように、デジタル機器は初期化をしておきましょう。
専門知識を持った遺品整理業者を選ぶ
不用品の回収業者は遺品を「不用品」と捉え、遺品の価値などはあまり考慮してくれません。遺品の中には貴金属やデジタル機器や骨董品など、専門的な知識を持った業者に査定してもらうと、高額な買取金額が付くものもあります。また、クチコミやインターネットなどを利用し、遺族の感情に合う遺品整理業者を選ぶこともおすすめです。
3:遺品整理業者の選び方ガイド
一人の故人に一回しか行われない遺品整理。経験も知識も重ねることができない案件だけに、多数ある遺品業者の中から一社を選ぶのは難しいかもしれません。しかし、故人や遺族の感情を鑑みると、業者選びの失敗は避けたいもの。
ここでは、失敗しない遺品整理業者の選び方のお話をします。
遺品整理士が在籍しているか
特別な養成講座を受け、試験に合格した人だけが名乗れる「遺品整理士」の資格。遺品整理士は、遺品整理に関わる供養や法律などあらゆる知識を持っています。遺族だけでは扱いにくい遺品も適切買取、処分、供養ができるので遺品整理士が在籍している業者は安心です。
見積もりは複数から取る
遺品の種類は様々で数も多数にのぼるため、実際に業者に訪問してもらい、品物をみて見積もりをとってもらうことが大切です。電話やメールだけの査定は状態や商品の価値の見極めが難しいため、少々手間がかかっても、しっかり訪問して見積もりを出してくれる業者が安心といえるでしょう。値段も業者によってかなりの違いがみられるので、必ず複数の業者から取る必要があります。
不用品の処分ができる資格はあるか
一般家庭から出た不用品は「一般廃棄物」として処理する必要があります。そのため、遺品整理業者は「一般廃棄物収集運搬業許可」の資格を持っているか、あるいは持っている業者と取引があるかのいづれでないと、家庭からの不用品を処分できません。値段のつかない不用品を処分してもらうために「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っている業者を探しましょう。
まとめ
大切な人を失った悲しみの後にやってくる遺品整理は、悲しみを呼び起こす辛い作業になるかもしれません。しかし、遺品をひとつひとつ整理することは、故人への想いを整理するきっかけにもなる大切な儀式でもあります。遺族の感情を受け止めて、丁寧に儀式を取り扱ってくれる業者を時間かけてゆっくり選びましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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