【遺品整理】デジタル遺品はどうしたらいい?2つの処分方法を解説

遺品整理の際、金融商品から骨董品、貴金属など買取をしてもらえる品物も多く見つかります。
遺品整理業者に整理を依頼すると、片付けと同時に現金化できる品物を鑑定してもらえ、そのまま買取までおこなってもらえます。
では、故人の残したパソコンやスマートフォン、何かを録画してあるDVDや音声ファイルなど、いわゆる「デジタル遺品」と呼ばれるものは、いったいどのように扱えばいいのでしょう。
故人の思い出が詰まっているものかもしれません。あるいは個人情報が漏洩するかもしれません。
安直に買取に出したり、処分したりしても問題ないのでしょうか。
今回は故人が残したデジタル遺産の取り扱いについてのお話です。
- デジタル遺品はどうする?2つの処分方法
- デジタル遺品整理でおこる!5つのトラブル例
- こんなものまで?デジタル遺品の種類まとめ
以上3点を調べてみました。
デジタル遺品を扱う時に、覚えてもらえると楽に整理が進む案件です。そして、うっかり忘れてしまうと大変なことになってしまう大切なお話になります。
どうぞ最後までご覧ください。
1:デジタル遺品はどうする?2つの処分方法
故人のデジタル遺品には、カード番号やネット口座のアカウントなどの個人情報や、サブスクの定額サービスやスマホ決済、メールアドレスや住所録など大切な情報が残されている可能性があります。
手間になりますが、かならずデジタル遺品のファイルをひとつひとつ開き、中身を確認することが大切です。
必要なものはUSBメモリーなどに保存をし、必要のないデータは一箇所にまとめてから一度に破棄しましょう。
中身を把握できたデジタル遺品は、次のような方法で処分することをおすすめします。
- メーカーや家電量販店の回収サービス
引き取りや本体の破壊まで請け負ってくれるメーカーなどもあります。
家電量販店などは他店で購入したデジタル遺品でも回収をしてくれる店舗もあるので、HPや電話で問い合わせをしてみるとよいでしょう。
- 遺品整理業者による買取
遺品整理業者の多くは、遺品の買取サービスに対応しています。
デジタル遺品の片付けをしてもらうのと同時に、不要になったデバイスの買取も行っているので、手間がかからずおすすめの処分方法です。
2:デジタル遺品整理で起こる!5つのトラブル例
さきほど述べた通り、大切な情報が残されている事が多いデジタル遺品。
きちんと手筈を整えた遺品整理をしないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もでてきます。
ここではデジタル遺品整理の際に発生した5つのトラブルをご紹介しましょう。
2-1:大切な人へ連絡が取れない
スマホの中にだけ連絡先をひかえている、という人も多い昨今。
うっかりスマホを 処分してしまったばかりに、故人の大切な人に訃報を伝えられない、というケース 考えられます。
2-2:有料サービスの解約忘れ
サブスクリプションのような定額サービスを受けていた場合、解約をしないといつまでも不必要な料金を支払うことになってしまいます。
新聞や雑誌の定期購読や、有料のアプリなど、オンライン上には様々な有料サービスがあるため、故人のアカウントを使って全て解約することを忘れないようにしましょう。
万が一、故人のアカウントなどがわからない時は、運営している会社に直接連絡を取る必要があります。
2-3:金融資産の見落とし
ネット上の口座は紙の通帳などがないため、見つけることが遅れてしまうケースがあります。
ネット上の口座で金融商品の財産に気が付かずに放置していると、5年で金銭債権の消滅時効が成立してしまい、引き出しも解約もできなく なってし まいます。
2-4:個人情報の流出
個人情報が悪意のある人の手にわたると、クレジットカードの番号が抜き取られたり、住所録や画像などが流出してしまう恐れがあります。
個人情報が流出してしまうと、故人と縁のあった第三者にまで被害が及ぶ可能性も考えなければなりません。損害賠償請求が発生する場合もあるので、特に注意が必要です。
2-5:アカウントの乗っ取り
故人のSNSやブログのアカウントを放置していて、乗っ取られたという事案もあります。
パスワードやIDなどを放置し、第三者に乗っ取られ犯罪に利用されるケースがあることを忘れてはいけません。
3:こんなものまで?デジタル遺品の種類まとめ
一口に「デジタル遺品」と言いますが、具体的にどんな種類が「デジタル遺品」になるのでしょうか。スマホやパソコンは何となくイメージできますね。
しかし「デジタル遺品」の中には「こんなものまで?」と首をかしげてしまうような物もあるのです。
デジタル遺品とはパソコンやスマホ、といったデバイスの本体ではなく、その中に保存されているデータのこと。細かく分けると3種類に分類できます。
- パソコンやスマホの中に保存されているデータ
- クラウドやSNSなど、ウェブ上で保存されているデータ
- ネット銀行やサブスクリプションなどのアカウントで管理、保存されているデータ
具体的には下記のような「データ」になります。
- 故人のクレジットカード情報
- ネットバンキング
- SIMカード
- FXや株
- 住所録
- サブスクリプションなどの定額サービス
- スマホ決済サービス
そして、案外忘れてしまいがちなものとして
- SNS
- ブログ
- メール
- 知人などが写っているプライバシーにかかわる写真や動画
このようなものまでデジタル遺品の範疇になります。
住所録や知人の写っている写真は、まさに個人情報のお手本のようなもの。
上記のような個人情報は、第三者によって悪用される危険があります。
また、知人の写真などを通して、遺族ではない人までが犯罪に巻き込まれる可能性も見過ごせません。
一方でスマホやパソコン、デジタルカメラなどデバイス本体は一般的にデジタル遺品の範疇外とされることもあります。
しかし、これらの中に見られたくない写真や動画などが保存されている可能性も鑑み、買取に出す際などは注意を払う必要があります。
4:まとめ
いかがでしたでしょうか。
パソコンやスマホは、私たちの毎日を便利にしてくれる素晴らしいツールです。
しかし、ユーザーが亡くなってしまった時は、従来の遺品整理とはまた違う「デジタル遺品」についての取り扱いも、十分慎重にしなければいけません。
常日頃から、デジタル遺産の便利さと同時に怖さも理解し、必要なパスワードやIDなどはノートなどに書き記しておく配慮も欲しいものです。
わからないことがあったら決して放置せず、メーカーや運営会社、遺品整理業者に相談してみましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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