遺品整理に資格は不要!遺品整理に関係する資格と仕事内容を大公開

遺品整理に資格って必要?
遺品整理の業務自体には、資格は必要ありません。
しかし、遺品整理を行うにあたって有効な資格が5つあります。
「遺品整理士」の資格を取るために必要な費用や時間を確認しておきましょう。
後半では、遺品整理士の主な仕事内容についての解説です。
1:遺品整理に関わる5つの資格
遺品整理には資格が要らないの?
答えはイエスです。特に資格は必要ありません。
しかし、遺品整理を行うにあたって個人単位で持っていたい資格と、業者単位で持っておきたい資格が合計5つあるのです。
- 遺品整理士
- 遺品査定士
- 事件現場特殊清掃士
- 一般廃棄物収集運搬許可
- 古物商の許可
以上の5つとなります。詳しく解説していきましょう。
1-1:遺品整理士
遺品整理士とは「遺品整理士認定協会」が、発行している資格になります。
遺品の取り扱いや、遺品整理に関する法規則に関しての知識を身につけるのです。
遺品を「処分する」のではなく「供養する」という気持ちで遺品と向き合います。
個人の遺品に残した想いや、遺族の方を尊重する接し方を理解することが重要です。
1-2:遺品査定士
遺品査定士も「遺品整理士認定協会」が、発行している資格になります。
遺品整理士とは違って、遺品の査定・買取のプロです。
遺品整理業者には、遺品の買取を行うサービスをしている業者があります。
その際に、遺品の査定・買取について適切な価格が付けられることを証明できる資格です。
1-3:事件現場特殊清掃士
特殊清掃士とは、孤独死などの事故現場に要する資格になります。
素人には片付けることが、不可能な事件現場の清掃です。
体液や異臭を取り除くための、特殊な薬剤や専門の知識を学びます。
自分自身や近隣に住んでいる方に、危険が及ばないよう清掃を行うことが重要です。
遺品整理業者の中には遺品整理と共に、特殊清掃の業務を行っているのです。
参考:事件現場特殊清掃センター
1-4:一般廃棄物収集運搬許可
一般廃棄物収集運搬許可とは、各自治体が発行している許可証になります。
遺品を整理するにあたって処分する遺品を、家庭から運ぶ際に必要な資格です。
無許可営業をした場合、懲役5年以内もしくは1000万円以下の罰金の対象になります。
しかし、多くの自治体が新規の許可を降ろしていません。
なぜなら、現状の許可をおろしている業者数で足りていると考えているからです。
遺品整理業の業者側としては、とても重要な資格ですが新規で獲得することは難しいでしょう。
1-5:古物商の許可
古物商の許可は、各地域管轄の警察署に申請します。
遺品整理業をするにあたって、遺品の買取を行う際に必要な許可です。
無許可で営業した場合は、懲役3年以下又は100万円以下の罰金対象になります。
参考:古物商許可申請|警視庁
以上、遺品整理に関わる5つの資格をご紹介しました。
くれぐれも遺品の搬出・処分を行う際には「一般廃棄物収集運搬許可」を、遺品の買取・販売を行う際には「古物商の許可」をとることを忘れないようにしましょう。
遺品整理士の資格にかかる費用や、時間を詳しく解説していきます。
2:遺品整理士の資格にかかる費用や時間
遺品整理士の資格を取りたい!・・必要な費用と時間は?
遺品整理士の資格を取るためにかかる費用は、32000円です。
入会費の25000円と、会費の7000円(2年間有効)になります。
受験資格に年齢制限などはなく、誰でも受けられる資格です。
教本・資料集・問題集・DVDを受け取り、レポートを作成します。
レポート提出が、試験内容です。合否結果が出るまでに、約2ヶ月間かかります。
遺品整理士の主な仕事なようについて、ご紹介していきましょう。
3:遺品整理士の主な6つの仕事内容
遺品整理士って遺品整理以外の仕事もあるの?
遺品整理士の主な6つの仕事内容について、ご紹介します。
- 遺品の仕分け・処分・捜索
- 遺品の搬出作業
- 遺品の買取
- 遺品の供養
- 遺品整理後の清掃
- デジタル遺品整理
それぞれ詳しく解説していくので、確認しておきましょう。
3-1:遺品の仕分け・処分・捜索
遺族の方にとって必要であろうものと、処分するものを仕分けます。
依頼の中には、ごみ屋敷もあるのです。
あまりにも遺品が多い場合だと、遺族の方たちだけでは手に負えません。
また、ごみ屋敷の中から必要な書類を探してほしいという依頼もあります。
遺品を処分するものと仕分けること、遺品の捜索は遺品整理士のメインの仕事と言えるでしょう。
3-2:遺品の搬出作業
遺品整理を依頼する遺族の方の中には、高齢者の方や女性1人の方もいます。
遺品を搬出する作業も、遺品整理士の仕事内容の1つです。
大型の家具家電や、小物に至るまで搬出します。
3-3:遺品の買取
遺品整理の費用は遺族の方にとって、決して安い費用ではありません。
少しでも費用の負担を軽くするために、遺品の買取を希望する遺族の方も多いです。
品物の相場を知り、正当な価格で買取をします。
遺品整理士の資格だけでなく、遺品査定士の資格をとっておくと大変便利です。
3-4:遺品の供養
遺品整理業者は、遺品の合同供養・個別供養を行っています。
直接遺品整理士が、遺品の供養をする訳ではありません。
しかし、常に遺品を「処分する」という意識でなく「供養をする」という意識で遺品と向き合うことが大切です。
3-5:遺品整理後の清掃
遺品の仕分けや整理が終わり次第、部屋の清掃をします。
現場が「孤独死」などで、体液や異臭のある場合は特殊清掃が必要です。
3-6:デジタル遺品整理
デジタル遺品整理とは、インターネット上に残っている故人のデータを整理することになります。
近年では写真だけでなく、アプリのアカウントやネットバンク、クレジットカード情報などインターネットの普及と共に、1人1人の情報がたくさんインターネット上にあるのです。
中には、遺族の方に見られたくないような情報もあります。
まとめ
遺品整理に必要な資格をご紹介しました。
遺品整理をするにあたって資格は必須ではありませんが、遺品整理に関わる資格は5つあります。
中でも遺品整理士の資格は、遺族からの信頼を得るためにも重要です。
ただ単に、遺品整理をすることが遺品整理士の仕事ではありません。
遺品整理の他にも、搬出や供養といった大切な業務があるのです。
しかし1番重要なのは、遺品と遺族の方への尊重の意を示すことではないでしょうか。
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