遺品整理における財産放棄とは？メリット・デメリット＆注意点を解説

遺品整理を行った際、故人の財産に対する相続を親族で話し合うことになると思います。

故人の財産次第では「財産放棄（相続放棄）」で話を進める場合もあるでしょう。

とはいえ、聞き馴染みのある単語ではありませんし、詳しい詳細やメリットデメリットについて分からない方も多いと思います。

そこでここでは、遺品整理の際に財産を放棄するメリットデメリットについて、解説します。

• 財産放棄のメリット
• 財産放棄のデメリット

まずは「財産放棄」を行うメリットです。

一見するとデメリットしか無いように見えますが、メリットもいくつかあります。

では見ていきましょう。

遺品整理における「財産放棄」はプラス財産を放棄するように見えますが、実際には「借金」「負債」と言ったマイナス財産の相続も放棄する事になります。

通常、遺産を相続する場合は「プラス財産・マイナス財産」の双方を受け継ぐことになり、マイナス財産しか無かった場合はマイナス財産を受け継がなければいけません。

つまり、マイナス財産が多い場合には「財産放棄」を行うことで、故人の借金や負債の支払い義務を引き継ぐ必要が無くなります。

遺族にとっては大きなメリットでしかありませんよね。

遺産を相続する場合、10か月以内に相続税申告を行わなければいけませんし、新しく遺産が見つかった場合にはその都度分割協議も行う必要があります。

ですが、「財産放棄」する場合は遺品整理を行う必要もなければ、税申告も行う必要がありません。

賃貸契約や特殊清掃を要する場合には急がなければいけませんが、持ち家や特殊な死亡でなければ、遺族に時間的余裕が生まれるのもメリットですね。

「遺言書・エンディングノート」に故人の意思が記述されていれば簡単に解決しますが、記述されていなければ相続優先順位で遺族同士の揉め事が起きることもあります。

中には刑事事件に発展したケースもありますし、トラブルを回避したいと考える方もいるでしょう。

「財産放棄」はプラス・マイナス財産の全てを放棄するため、遺族同士で相続について話し合う必要がありません。

つまり、「プラス財産の優先順位」「マイナス財産を誰が背負うか」で揉めることも無いため、トラブルを回避できるのは大きなメリットですよね。

続いては「財産放棄」のデメリットですね。

当然、メリットがあればデメリットも存在します。

では見ていきましょう。

「財産放棄」が承認されるためには「相続しない意思を示す」必要があります。

「財産放棄」を行う場合は「遺品整理を行ってはいけない」と言われていますが、厳密には資産価値を有する物の売却等を行わないという点です。

結局のところ、「相続する意思がある」と見なされてしまった時点で相続権が認められ、財産放棄が認められなくなります。

財産放棄したいけど遺品整理も進めたい場合、親族だけで安易に進めてしまうと財産放棄を行使できなくなる可能性もあります。

遺品整理が通常時と比べ、難しくなってしまうのです。

財産放棄は役所で必要書類を集め、裁判所で手続きを進める必要があります。

「故人＋相続人の戸籍謄本・住民票・相続放棄申述書」を記入し、裁判所に提出する必要があります。

しかも、故人の死亡確認から3か月以内に行わなければいけません。

特殊な事情で財産を把握できなかった場合を除き、原則3か月以内の申告が絶対となっているので、財産放棄を行うなら急ぐ必要があります。

財産放棄は文字通りに遺産相続権を放棄する事です。

つまり、相続が不可能になるだけであり「賃貸契約連帯保証人」「財産管理義務」は残ります。

賃貸契約で連帯保証人となっていた場合、物件の原状回復の責務が残ります。

財産管理義務には遺品整理・特殊清掃の義務が残ります。

財産管理義務自体を放棄することも可能ですが、書類記入も多く手間も時間も掛かってしまいます。

遺品整理の際、故人の遺産次第では「相続放棄」を検討することもあるでしょう。

ですが、相続放棄にはメリットデメリットも存在していますし、行う際には注意しておかなければいけない点もあります。

とはいえ、普段から目にする単語でもないため、不明な点や注意点について分からない方も多いと思います。

そこでここでは、遺品整理で相続を放棄する際の注意点について解説します。

• 期限以内に申請が必要
• 遺産に該当する遺品には触れてはいけない

相続放棄は親族の意思のみで行えることではありません。

何故なら遺産相続は定められた法に則って進められる事項だからです。

つまり、相続を放棄する際には申告を行う必要があります。

期限は3か月以内ですが、3か月以内に相続放棄手続きを行わなかった場合は自動的に「単純承認」となり、プラス・マイナスを問わず相続することになります。

相続放棄を行うなら3か月以内に必ず申告しましょう。

相続放棄は文字通りの意味があり、プラス・マイナスを問わずに全ての相続を放棄するというものです。

ですが相続放棄申請を行ったにも関わらず、資産価値のある遺品の売却等を行ってしまうと「相続する意思有」と判断され、相続放棄申請は却下となります。

つまり、資産価値のない個人宛ての手紙等であれば構いませんが、債権・金品等に関する遺品に触れると相続放棄が行えなくなる可能性があります。

遺品整理は行えますが、相続を放棄する際の遺品整理は慎重に行いましょう。

遺品整理は経験が無ければ何から手を付ければ良いかもわかりませんし、足踏みしてしまう事も珍しくはありません。

故人宅の状況次第では「親族だけでは遺品整理が難しい」と判断し、遺品整理業者の利用を検討されることもあるでしょう。

しかし、普段から利用するような業者でもないですし「どの業者が良いのか分からない」という方も多いと思います。

そこでここでは、安心して任せられる遺品整理業者を5社紹介します。

• ブランド買取とらのこ
• 遺品の整理屋さん
• プライムハート
• ライフリセット
• オールサポート

ブランド買取とらのこはあらゆる品目を取り扱う買取業者です。

ですが、買取だけではなく遺品整理も請け負っています。

とらのこの最大の特徴は「価値のある物の買取」「価値の付けづらい物も買取」に対応しているという点です。

あくまでも買取がメインであるため、利用するにあたって費用を掛けずに利用可能ですし、あらゆる物をお金に替えて処分することができる業者です。

買取を中心に考えているなら、必ず依頼しておきたいですね。

遺品の整理屋さんは首都圏を中心に展開している遺品整理業者です。

遺品整理業者でありながら「遺品買取・特殊清掃・業者紹介」と多岐に渡って業務を請け負っています。

遺品整理後の故人宅の管理も相談できますし、費用を掛けずに出張見積もりを依頼できるのも嬉しいですね。

「年間実績1000件以上」「お客様満足度96％」を達成しており、信頼されている業者です。

業者選びに迷った際は依頼しておきたいですね。

プライムハートは埼玉エリアで遺品整理＋生前整理を請け負っている業者です。

対応エリアは埼玉エリアのみに限られますが、低価格で利用できるのがメリットです。

遺族の心情や要望に寄り添った遺品整理を心掛けており、追加料金も一切発生しません。

さらに「宅地建物取引士・相続診断士・福祉コーディネーター」と専門資格持ちが多数在籍しており、あらゆる相談にも対応可能です。

遺品整理に関して不明な点が多いほど、おすすめの業者ですね。

ライフリセットは全国各地に対応している遺品整理業者です。

24時間365日対応可能であり、一切費用を掛けずに見積もりを依頼することができます。

「遺品整理・買取・供養」と多岐に渡るサービスを請け負っており、必要以上の追加料金が発生することもありません。

「最短10分対応」「満足プロ品質」に加えて「累計3000件以上」を請け負った実績があり、満足度99％を達成した実績もあります。

遺品整理を依頼するなら、必ず依頼しておきたいですね。

オールサポートは関西全域を中心に対応している遺品整理業者です。

徹底したコストカットを行っており、関西地域においては業界最安値を誇っています。

見積もり後に高いと感じた場合は値下げ交渉にも対応していますし、「遺品回収・買取・特殊清掃」とあらゆるサービスにも対応可能です。

遺品整理認定資格所持者が在籍しているので、安心して依頼することができる優良遺品整理業者ですね。

関西地域で遺品整理に悩んでいるなら、必ず依頼しておきたい業者になります。

故人の財産を把握した際、財産放棄（相続放棄）を検討される場合もあると思います。

マイナス財産を相続しなくて済むのは大きなメリットですが、注意しなければいけない点も多く存在しています。

期限内に書類提出をしなければいけませんし、遺品の取り扱いも慎重に行わなければいけません。

それでも財産放棄を検討しているのであれば、親族のみで行わずに遺品整理業者を利用すると良いでしょう。

おすすめの遺品整理業者も紹介しているので、ぜひ活用してみてくださいね。