貴金属買取における詐欺事例3選！買取業者を見極める5つのコツ

貴金属の買取詐欺と言われても具体的な詐欺の手口等に関して、ピンと来ない方が多いでしょう。

そこでここでは、貴金属買取で実際に起きた詐欺被害の事例を3つ紹介します。

• 脅迫めいた突然の訪問買取
• 不用品回収という名目で貴金属売却を迫る
• 大手買取業者を騙って貴金属売却を迫る

早速みていきましょう。

正当な買取業者でも「出張買取」という名目で訪問買取を行っていますが、その場合は「利用者側が業者にアポイントを取った上で訪問する」のが一般的です。

ですが詐欺目的の業者の場合、アポイント無しで突然訪問してくるケースがあります。

実際に起きた詐欺被害では、突然の訪問買取に加え「セールストーク」「高圧的な態度」などで相手に考える時間を与えず、即断で安価売却させられています。

アポイント無しの訪問買取は法律により禁止されていますので、断固として拒否する姿勢を意識することが重要です。

事前に「服や家具家電等、要らなくなったものを引き取ります」という連絡があった後、不用品を回収してもらうのが一般的な不用品回収です。

しかし、悪徳業者の場合は不用品回収という名目で訪問した際、後付けで「貴金属はありませんか？」と確認してくる場合があります。

良識のある不用品回収業者であれば、わざわざ貴金属に絞って有無の確認は取りません。

「不用品を安価で引き取ってもらえる」というメリットを詐欺の手口として利用する悪徳業者が存在しており、実際に貴金属が安く買い取られるという詐欺被害が発生しています。

もし不用品回収で貴金属の有無を確認された場合、貴金属の売却を検討しているタイミングだったとしても絶対に引き渡してはいけません。

昨今の買取業者の中には、一度は名前を聞いたことがあるような大手買取業者も存在しています。

そんな大手買取業者を騙った貴金属買取詐欺が実際に発生しています。

大手買取業者の名前を悪用することで、相手に不信感を抱かせず安く買い取ろうとする手口です。

偽の名刺まで用意してくる事もあるため、突然の訪問でも信用してしまう方もいらっしゃいますが、即断で売却の決断をしてはいけません。

これまでに「クーリングオフ制度」を設けたり、法整備を行うなど貴金属買取における詐欺被害を失くすために対策されてきました。

対策の成果もあって詐欺被害は徐々に減りつつありますが、未だに貴金属買取における詐欺事件は発生しています。

それだけ多くの悪徳業者が蔓延っているのが現状ですし、いつ自分が詐欺に遭うかも分かりません。

• アポイント無しの訪問買取
• 押し買い
• 査定内容を説明しない
• クーリングオフの説明がない
• 素性を明かさない

そこでここでは、貴金属買取で詐欺を行う悪徳業者の特徴を5つ解説していきます。

買取業者が展開している「出張買取」という名目の訪問は「依頼者によるアポイント」で成立します。

買取業者から個人宅へ、直接アポイントを取りに行く営業まがいの訪問は有り得ません。

ある日突然、買取業者を騙って訪問してきた場合は即刻断って帰ってもらいましょう。

アポ無しの訪問買取を不用心に家の中へ入れてしまえば、押し買い等の被害を被る可能性もあります。

詐欺被害を未然に防ぐため、怪しいと感じた業者は必ず追い返しましょう。

「押し買い」とは高価なものを片っ端から安く買い取ろうとする行為のことを指しています。

当初は貴金属の買取だけだったにも関わらず、「時計やブランド品」等の高価なアイテムの有無を確認し、まとめて安く売却させようとする詐欺行為です。

売却を迫ってきたり、時には脅迫まがいの行為で売却を急かすケースもあります。

基本的に買取業者から依頼者に対して、高価なアイテムの有無について確認は取りません。

もし当初の目的以外にも高価なアイテムの有無を聞かれたり、売却を催促された場合は「押し買い」を疑うのが賢明です。

被害に遭いそうになった場合は直ぐに警察に相談しましょう。

正当な買取業者であれば、査定額の内訳を細かく説明してくれます。

なぜなら、義務化されているからです。

貴金属の買取であれば「重量・品位・傷・付属品」などの各査定基準に則り、減額ポイントや減額される金額を明確に説明しなければいけません。

ですが、悪徳業者の場合は「安く売却させよう」と急かしてくるため、見積書や具体的な査定内訳の提示・説明をしようとしません。

「契約書の発行すら無く安く買い取られてしまった」という事例も実際に発生しています。

査定基準の説明や書面の発行をしようとしない業者は、基本的に信用してはいけません。

「クーリングオフ制度」は訪問買取による詐欺被害を防ぐために設けられた制度です。

「安く売却してしまったから買い戻したい」と売った後に後悔してしまうこともあるでしょう。

そういった場合に「一定期間内であれば買取代金と引き換えに品物を取り戻す」ことができる制度です。

依頼者がクーリングオフを希望する場合は買取業者は応じなければいけませんし、買取業者はクーリングオフ制度について、書面の発行と説明が義務付けられています。

• 「クーリングオフについて触れようとしない」
• 「クーリングオフ対象外等、虚偽の説明を行う」

このような業者に品物を売却してしまうと取り戻せない可能性もあるため、クーリングオフについて切り出しても濁すような対応を取る業者は信用してはいけません。

正当な買取業者であれば、訪問した際には名刺や口頭で情報の提示をしてくれますよね。

ですが悪徳業者の場合、尻尾を掴ませたくないので自らの素性を明かそうとしません。

あるいは他の買取業者を騙る等、虚偽の情報を提示する可能性があります。

なので、情報を明かしたからと言って直ぐに信用せず、念入りにインターネット等で調べてみましょう。

ちなみに貴金属の買取を行うには「古物商許可証」「古物商従業者証」の携帯が義務付けられています。

信用できなければ「古物商許可証」「古物商従業者証」の提示を求めてみると良いでしょう。

提示を拒んだり、高圧的な態度でごまかそうとする場合は悪徳業者の可能性が高いため、信用してはいけません。

悪徳業者の特徴を解説しましたが、特徴を掴んでいるだけでは判断できない場合もあるかと思います。

「悪徳業者の特徴を知ってるだけじゃやっぱり不安..」

このような気持ちをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

• 業者に呑まれないではっきり断る
• 業者に情報を開示させる
• 貴金属の買取相場は常にチェックしておく

そこで貴金属買取詐欺に遭わないためのポイントを3つ紹介します。

悪徳業者は売り手側のメリットだけを伝えて、考える時間を与えずに直ぐ決断させようとしてきます。

なぜなら考える時間を与えれば怪しまれる危険が増すからです。

「今売ればこんなメリットがありますよ？」「当社以外で売ってしまうと大きな損ですよ？」

このように相手の心を煽る形で急かしてきますが、呑まれてはいけません。

後先考えず言われるがままに行動してしまえば、悪徳業者の思惑通りです。
会話の主導権を悪徳業者に委ねてはいけません。

自分の意思をはっきりと伝えて断ることが重要です。

悪徳業者は情報が不透明な節があります。

会社名や氏名を名乗り出なかったり、名刺すら渡さない事も珍しくはありません。

情報を明かさない場合は執拗に情報を問いただしましょう。

それでも一切情報を明かさないなら断固として追い返してください。

正当な業者であれば、開口一番に情報の提示を行うのが当然ですからね。

「貴金属の買取で訪問させていただきました」など、要件から切り出してくる業者に対しては会社情報を問いただしましょう。

貴金属は日々価格が変動しているため、相場が掴みづらいという特徴があります。

貴金属の売却を検討していたり、貴金属で資産運用している人でなければ毎日相場をチェックする人も少ないです。

その特徴を利用して言葉巧みに安く買い取ろうとしてくるのが悪徳業者です。

正当な買取業者のホームページに掲載されている買取価格で構いませんので、毎日簡単にチェックしておきましょう。

欠かさず買取価格をチェックしておけば、明らかに安く査定されたとしても直ぐに判断することが可能です。

貴金属買取における詐欺被害は対策が講じられてきたこともあり、被害件数は減りつつあります。

ですが詐欺被害が0になった訳ではありませんし、現在でも貴金属買取で詐欺行為を行う業者は存在しています。

悪徳業者に引っかからないように本記事を内容を頭に入れつつ、怪しいと判断したら断固として拒否する姿勢を取ることが詐欺防止に繋がります。

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