故人の部屋を遺品整理する際の注意点!業者の違いと掛かる費用を解説

遺品整理は、法律上では相続人が行う決まりがあります。
しかし急に故人の部屋の遺品整理をすることになっても、分からない事が多いですよね。

何を処分して何を保管すればいいのか」「特殊清掃は依頼した方が良いのか」と考えてしまう方もいるでしょう。

業者へ依頼しようにも「費用が高かったら..」なんて不安もあると思います。

そこで今回は以下の内容でお送りします。

  • 遺品整理で故人の部屋を掃除するときの注意点
  • 遺品整理業者と特殊清掃業者の違い
  • 部屋の整理にかかる価格相場

遺品整理の際の注意点、各業者についての解説です。

では見ていきましょう。

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1:遺品整理で故人の部屋を掃除するときの4つの注意点

遺品整理 注意故人の部屋の遺品整理を行う際、注意することは多々あります。

ここでは、特に気を付けるべき注意点を4つ解説します。

  • 残すモノ・捨てるモノは事前に親族で決める
  • 遺書・遺言状が無いか入念に探す
  • 遺品整理業者を利用する場合はなるべく立ち会う
  • 故人が孤独死を迎えた部屋は特殊清掃業者を利用する

上記が4つの注意点です。

では見ていきましょう。

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残すモノ・捨てるモノは事前に親族で決める

こちらは故人の部屋の遺品整理をする際に特に注意すべき点になります。

遺品整理を業者に依頼するか、しないかに関わらず、決めておくべき事項ですね。

金品やへそくりがあった場合の取り扱いも、決めておいた方がいいでしょう。

配偶者の方には大切なモノであっても、親族が知らずに処分してしまう恐れもありますし、金品やへそくりは遺産相続額に関わる大切な遺品です。

故人の個人情報・不動産等の権利書・携帯電話などの重要なモノも眠っている可能性もあります。

揉め事や法的トラブルなどを回避する意味で、しっかり事前に話し合って決めておくことをおすすめします。

遺書・遺言状が無いか入念に探す

遺書にはへそくりや住宅内の金品の隠し場所などが明記されている場合もあります。
それに故人が伝えたかった気持ちなどが記されているかもしれません。

遺言書は遺産相続に関係する重要参考書類となります。

遺言書の有無で相続処理が円滑化できるため、相続に関するトラブルを回避できますし、諦めずに何度も探してみましょう。

遺品整理業者を利用している場合、遺書や遺言書の捜索を依頼することも可能です。

業者を利用している場合は業者に探してもらうことをおすすめします。

遺品整理業者を利用する場合はなるべく立ち会う

遺品整理業者の中には、悪徳業者も多数存在しているのが現状です。

悪徳業者の利用で受けた被害事例は以下の通りです。

  • 遺品に対する扱いが雑
  • 作業前の見積料金の2倍近く請求された
  • 故人の遺品である金品や現金の窃盗

このような被害を受けた方もいらっしゃいます。

立ち会う時間が取れない場合もあるとは思います。
しかしトラブルを防ぐためにも、重要な書類金品や現金が眠っている可能性のある故人の部屋の遺品整理には立ち会うことをおすすめします。

膨大な金額を請求された場合は消費者相談センターへ連絡し、指示を仰ぎましょう。

故人が孤独死を迎えた部屋は特殊清掃業者を利用する

故人が孤独死を迎えていた場合、遺品整理を始めたり遺品整理業者へ依頼する前に、特殊清掃業者へ依頼しましょう。

孤独死の現場は「死後どれくらい経過したか」で程度は変わります。

特殊清掃が必要な現場だと、死臭や体液・血液の付着、害虫の発生、排泄物の残骸など、一般清掃では匂いや汚れが取れない状態であっても珍しくありません。

下手に部屋に入ってしまうと感染症等のリスクもあるため、故人が孤独死した場合は部屋には立ち入らずに、まず特殊清掃業者への連絡が必須です。

特殊清掃業者の中には、遺品整理に対応した業者もあります。
特殊清掃・遺品清掃で別の業者に依頼することも可能です。

2:遺品整理業者と特殊清掃業者の違い

特殊清掃遺品整理・特殊清掃業者のどちらを利用したら良いか、分からない状況もあると思います。

ですが大きな違いは作業内容のみです。

なのでここでは各業者の作業内容をリスト化し、各業者が対応外である業務を後付けで解説します。

故人の遺品整理で業者を利用する際、判断材料として参考にしていただければ幸いです。

では見ていきましょう。

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作業内容・範囲

まずは遺品整理・特殊清掃業者の作業内容をそれぞれ見ていきましょう。

遺品整理業者 特殊清掃業者
・遺品の仕分け

・遺品の処分

・買取可能な遺品の買取

・簡単なハウスクリーニング

・遺品の供養にも対応

・汚物清掃

・消毒・除菌殺菌

・害虫駆除

・汚染された家財道具の撤去

・消臭・臭い漏れ防止

各業者の作業内容は上記の通りとなります。

遺品整理業者は不用品や買取品といった遺品の取り扱いを業務としています。

そのため、簡単なハウスクリーニングは行ってもらえますが、基本的に清掃は業務外となります。

故人の最期が病院で看取られた等の場合、基本的に簡単な清掃で済むため、遺品整理業者のみで問題ありません。

それに対して特殊清掃業者は、清掃を専門にした業者です。

故人の孤独死による死臭・汚れ等が懸念される場合は、基本的に特殊清掃業者から依頼することになります。基本的には清掃のみ、遺品の処理は業務外となります。

遺品整理・特殊清掃の両方に対応した業者もある

遺品整理・特殊清掃業者の中には、特殊清掃〜遺品整理までを総括して行ってくれる業者も存在しています。

特殊清掃と遺品清掃の両方が必要ではあるが、「個別の依頼が面倒」と感じることもあるでしょう。

その場合は遺品整理と特殊清掃の両方に対応した業者を検討しましょう。

注意点としては両方の業務を行うため、遺品整理費用と特殊清掃費用の合計額以上の費用が掛かることは覚えておきましょう。

3:【徹底比較】部屋の整理にかかる価格相場

遺品整理 費用遺品整理・特殊清掃業者は、条件は違いますが部屋の状況により値段が変動します。

いざ利用した時「想定以上の費用が掛かった」なんて事もあるでしょう。

そういった事態は、ある程度定められた価格を事前に把握しておくことで、防ぐことが可能になります。

  • 遺品整理業者
  • 特殊清掃業者

各業者の相場価格をリスト化して解説していきます。
業者選びの際に参考にして頂ければ幸いです。

関連記事:遺品整理の違法な業者にはご用心!遺品整理に関する2つの許可を確認

遺品整理業者

まずは遺品整理業者の価格ですね。

間取りに対しての平均相場を、リスト化して見ていきます。

間取り 費用
1R~1K 30,000円~80,000円
1DK~1LDK 50,000円~200,000円
2DK~2LDK 100,000円~300,000円
3DK~3LDK 200,000円~500,000円
4LDK 250,000円~600,000円

こちらはオプションサービス(リサイクル、遺品供養、簡易ハウスクリーニング等)を除く、基本料金になります。

範囲を指定している理由は、物量周辺環境(エレベーターの有無、駐車場までの距離)遺品買取による減額などがあるためです。

したがって、最低基本料金のみで済む場合もあれば、基本料金最高額+各種オプション費用が掛かる場合もあるということです。

特殊清掃業者

次に特殊清掃業者の価格です。

こちらは間取り別基本料金、特殊清掃の各項目で料金が定められています。

ですので間取りの基本料金、特殊清掃の各項目の価格を別でリスト化して見ていきましょう。

間取り 費用
1R~1K 60,000円
1DK~1LDK 110,000円
2DK~2LDK 150,000円
3LDK 220,000円

あくまで平均価格なので、多少の差異があることはご容赦ください。

故人の孤独死現場であれば、基本は1部屋のみの料金となるでしょう。

ただし、遺体が死後1〜2か月以上経過していると、周辺の部屋や廊下に影響を及ぼしていることもあります。

その場合は2部屋〜3部屋の料金となる可能性も少なからず発生します。

続いては特殊清掃内容に対する料金です。

特殊清掃内容 費用
床上清掃 30,000円
床下洗浄 30,000円
消臭剤・除菌剤の散布 10,000円
汚染物が染みた床板切断 35,000円
オゾン脱臭 30,000円/1日

作業内容ごとの各価格は上記のようになります。

死後から孤独死が発覚するまで、どの程度の期間だったかで費用は大きく変わります。

比較的軽微であればトータルで10万円以下で済む場合もあります。

しかし重度の清掃が必要であれば、数十万円〜100万円まで掛かる場合もあります。

なので特殊清掃業者に事前に見積してもらうことをおすすめします。

まとめ

注意すべき点や業者について知識を持っておくことで、適切かつ円滑に遺品整理を薦めることが可能です。

遺書・遺言書などの注意点を踏まえつつ、親族のみで遺品整理できない状況下にある部屋の場合は、適切な価格で状況に合う業者を利用しましょう。

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