遺品整理で人形を処分する方法とは?高く売れる人形の種類も紹介!

誰もが不安に思う遺品の整理。

故人の大切な所有物を選別し、時には処分することが必要になります。

日本では、目口鼻のある人形やぬいぐるみは、ゴミと同じ扱いで処分することは好ましく思われていません。

特別な力が働いてそうですよね。

持ち主であった故人の感情や魂が宿るとされているのです。

令和2年に総務省から発表された「遺品整理のサービスをめぐる現状に関する調査」によると、遺品整理の専門的知識が社会で求められており、実際遺品整理に関して不安を抱えている人が多くいることがわかります。

そのため、この記事では遺品整理の中でも特に「取り扱い注意」な人形の処分について

  • 遺品整理で人形を処分する方法
  • 人形を供養する方法
  • 高く売れる人形の種類5選

上記3点に絞ってそれぞれ解説します。
初めて遺品整理をする方や人形供養をする方にとっても分かりやすいように具体的に書いていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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1. 遺品整理で人形を処分する4つの方法

ここでは、遺品整理で人形を処分する方法を4つ紹介します。

  1. 寄付をする
  2. 売却する
  3. 自治体のゴミ処理を方法で処分する
  4. お寺や神社に人形を供養してもらう

上記の4つに絞りそれぞれ解説していきますね。

細かくポイントを書いているので、初めて人形を処分する方でも深く理解できますよ。

1-1. 寄付をする

処分する方法1つ目は、『寄付をする』です。

飾り物として人形を必要とする団体はたくさんあります。

遺品の人形の寄付を快く引き受けてくれる児童養護施設のほか、特定の季節のみ飾り物として用いられる人形(例:五月人形)を「ぜひ譲ってほしい」と首を長くして待っている団体を探してみましょう。

インターネットで簡単に探せますよ。

この処分方法の大きなメリットは、遺品を適切に処分できるだけでなく、人形を必要としている団体で人の役に立つことができるということです。

しかし、稀に貰い手が素早く決まらないことがあります。

早くて1週間ですが、長いと1カ月ほど引き渡しまでに時間がかかることもあるので、注意しましょう。

1-2. 売却する

処分方法2つ目は、『売却する』です。

高価な人形希少な人形は、買取してもらえたり、リサイクルショップやフリマアプリで売れることがあります。

しかし、どれほど貴重な人形でも状態が良くないといけません。

骨董品買取を行う店の中には、鑑定士を派遣する出張買取を行っているところもあります。

人形の写真を撮って業者とやり取りすることで簡単な査定を行ってくれる店も増えてきていますから、一度問い合わせしてから考えるのもアリですね。

この方法は、「どうせ手放すなら、少しでも手元にお金があると嬉しい」と思う方におすすめです。費用が掛かるどころかお金を得られるのは大きなメリットですよね。

しかし、スムーズに取引が進まないケースもあるので、事前に買取業者に連絡して必要事項などを確認しましょう。

1-3. 自治体のごみ処理の方法で処分する

処分方法3つ目は、『自治体のゴミ処理の方法で処分する』です。

この記事を読んでいる人は、「人形を捨てるのにタブーなんてしたこっちゃない」と思っている人が多いはず。

人形をゴミとして処理することに抵抗がなければ、ゴミ袋に包んで簡単に処分することもできます。

もし近隣住民からの目が気になるのでしたら、中身のわからないゴミ袋を使用するのがよいでしょう。

ゴミ袋に人形を捨てることに抵抗があっても、人形への感謝の気持ちを綴った手紙を一緒にしてあげたり、お清めの塩を入れたりすれば問題はありません。

特別な費用や時間がかからず、大抵の場合2週間以内に処分できるのがいいところです。

デメリットとしては、タブーを破ってしまうことになるでしょうが、「タブーなんて知るか」という強い心があれば、気にもならないことでしょう。

1-4. お寺や神社に人形供養してもらう

処分方法4つ目は、『お寺や神社に人形供養してもらう』です。

上記のような「タブー」「伝統」といったことにめっぽう強いのがお寺や神社の人たち。
このような専門家が、適切に人形を処分してくれます。

ネットや電話でやり取りを行って処分方法や供養にかかる金額を一緒に考えてくれるところもあれば、善意で無料で人形供養を引き受けてくれるところもありますよ。

地域によっては受け付けていないところもありますので、しっかりとした調査や事前確認がしっかりと必要です。

直接持ち込まなくても、郵送で供養を行ってくれる場合もあり、特に最近は、コロナ禍で郵送での供養が増えています。

この処分方法は、遺品としての人形の処理に不安を覚える方におすすめです。

お寺や神社に任せてしまえば、困ることは何もありません。お経を読み、お祓いをして、お焚き上げなどを行ってくれます。

デメリットとしては、お金がかかってしまうということです。

段ボールの1箱当たりいくら、という価格設定がされていることもあれば、人形の数ごとにお金を請求されることもあります。

無料な時は、大抵の場合は葬儀社が定期的に行っているキャンペーンのようなものです。

長ければ1年近く待つこともあり、時間がかかってしまうことがあるかもしれません。

2. 人形を供養する方法

先ほど、人形は供養して捨てるのが一般的であると分かりました。

そんな人形を供養する方法は、『お焚き上げ』『お清め』の2つです。

まずは、『お焚き上げ』についてです。
『お焚き上げ』とは、故人の大切な遺品や粗末にできないものをお寺や寺院で供養したのち焼却処分するという儀式のことです。

思いが込められた遺品に感謝の気持ちを込めて、浄火によって天へ還すという意味があります。

金額はピンキリですが、3千円から3万円程度だと言われています。

供養する人形の量や大きさによっても変動しますから、あくまで参考として考えておくとよいでしょう。

次に、『お清め』です。この場合のお清めは、要するにお掃除のことです。。きれいな布で人形を拭く、人形に塩をまく、白い和紙で包むといった流れがオーソドックスです。

可能であればお清めした後お焚き上げを行うのがよいので、人形をお焚き上げするまでの間家で保管しておく方法としてお清めをするのがよいでしょう。

3. 高く売れる人形の種類5選

高く売れることもある人形。

この記事を読んでいる人は、
「高く人形を売りたい」
「どの種類の人形が高く売れるの?」

と思ってませんか?

売るなら高く売りたいですよね。

そこでここでは、高く売れる人形の種類を5つ紹介します。

  1. 雛人形
  2. 鎧や兜を模した人形
  3. マイセン人形
  4. リボーンドール
  5. セーブル磁気人形

上記の5つに絞りそれぞれ解説していきます。

是非、自分の持っている人形かどうか確認してみてくださいね。

〈関連記事〉遺品整理で不要な本は買取業者に依頼する!本を高く売る3つのコツ

3-1. 雛人形

桃の節句を華やかにしてくれる雛人形は、3月に多く飾られます。

節句人形専門店でないとなかなか見ることのできない7段飾りの雛人形が、高額で取引されることがあります。

楽天市場では、2022年9月30日現在、江戸木目込みの真多呂人形で、7,717,000円で取引されています。

3-2. 鎧や兜を模した人形

豊臣秀吉、伊達政宗といった戦国武将のほか、特徴的な形をした鎧や兜を模した人形が高額で取引されています。

2022年9月30日現在、平安武久作「豊臣秀吉公本漆塗一之谷馬蘭後立兜」が4,000,000円で取引されています。

3-3. マイセン人形

ドイツの名窯であるマイセンには、戦禍を逃れた23万種類近くの骨董品が70万点ほど保管されていて、現在も昔と同じ手法で人形が生産されています。

特に高額取引されるのは、復刻の作品である「天球上の穢れ無きマリア」という作品が7,315,000円で取引されています。

3-4. リーボンドール

リボーンドールは、リアルな赤ちゃん人形を作る専門で、本物そっくりな見た目、サイズを売り出しています。

特に高額で市場に出回るのは、「オリジナルマスターピース」と呼ばれる人形たち。

黒髪のツインテールの女の子人形が、11,027,205円で取引されています。

3-5. セーブル磁器人形

フランスの名窯であるセーブルは、女性の華やかさや気高さを感じるような、パリの美意識が詰まった陶磁器と言われています。

パスカル・ルーバ作「恋愛教育」という作品が、3,960,000円で取引されています。

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まとめ

まずは売却することができないのか調べたのち、寄付や人形供養を検討し、もし苦しければ最後の手段としてゴミとして処理という流れで進めましょう。

ぜひ今回の記事を参考に人形の遺品整理を行ってみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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