遺品整理を運送業者に依頼するメリットとデメリットは?業者3選も

故人の家が遠いので遺品整理を業者に頼みたいけれど、色々な業者があって良い業者の区別がつかない。そう迷う人も多いのではないでしょうか。

それもそのはず、遺品整理業は2010年代から急速に伸びてきた業態で、新規に立ち上げたり他業種から参入した業者が乱立しています。その業態は清掃業、廃棄物処理業、リサイクルショップ、運送業などさまざまです。

そのため、業者の選び方がわからないのは当然かもしれません。そこで今回は、中でも運送業者が行う遺品整理サービスについて次の内容で解説します。

  • 運送業者が運営する遺品整理業者3社
  • 運送業者に遺品整理を頼むメリット・デメリット
  • 遺品整理の費用相場

この記事を読めば運送業者が運営する遺品整理業の特徴を知り、賢く利用するコツが理解できるでしょう。

ぜひ最後までお付き合いください。

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1. 運送業者が運営!遺品整理業者3選

運送業者の中でも引っ越しサービス会社では引っ越しに伴う不用品の整理や買取をするサービスを提供することが多くなり、遺品整理や生前整理に応じてくれる業者も増えています。

いずれもテレビCMなどでなじみのある大手業者のため、遺品整理に初めて利用する際の抵抗は少ないかもしれませんね。
ここに遺品整理ができる運送業者3社をピックアップしました。

  • サカイ引越センター
  • ハート引越センター
  • アーク引越センター

それぞれ紹介していきます。

1-1. サカイ引越センター

サカイ引越センターは全国に支社を持つ大手引っ越し業者で、不用品全般の引き取りと、一部の品物の買取を行っています。
不用品の引き取りはエアコン、洗濯機、テレビ、冷蔵庫の4種の家電が対象で、有料で引き取りをしています。
サカイ引越センターでは不用品全般の査定・買取も行っており、特にヤマハピアノサービスと提携してピアノの買取をしてくれる点に特徴があります。
遺品整理の際には大きな物が処分できるため助かるでしょう。

1-2. ハート引越センター

ハート引越センターは全国31カ所の拠点がすべて直営店という大手引っ越し業者です。
引っ越し時は品物によって箱を使い分けるなどの配慮が特徴。食器など繊細なものを運ぶのにも安心です。
不用品の引き取りでは家電のほかに家具も対象という点が他社にはない魅力でしょう。また「ハートトコトン買取サービス」という不用品を箱に詰めて送る宅配買取も取り扱っています。なお宅配キットは無料です。

1-3. アーク引越センター

アーク引越センターは全国200以上の都市を0003の電話番号でネットワークで結ぶ引っ越し業者。その実績が1994年のギネスブックにも登録されている老舗の引っ越し業者です。
不用品の引き取りはエアコン、洗濯機、テレビ、冷蔵庫の家電4種を有料にて行っています。また不要な書籍・CD・洋服を段ボール5箱まで買取してくれるサービスも行っている点に特徴があります。
遺品に書籍やCDがたくさんある人にはおすすめの業者です。

2. 運送業者に遺品整理を頼むメリットとデメリット

遺品整理を行う業者にはさまざまな業種があり、それぞれに得意分野が違うようです。
そのため業者を選ぶ際にはその業者の特徴を、良い面と悪い面の両方から知っておく必要があるでしょう。

ここでは遺品整理業を行う運送業者の特徴と、運送業者に依頼するメリットとデメリットを紹介します。遺品整理業者を選ぶ際の参考にしてください。

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2-1. メリット

遺品整理を運送業者に依頼するメリットは次のとおりです。

  • 納期や料金が明確
  • 遺品整理と引っ越しが1日で行える
  • 業者手配が1回で済む
  • 梱包と運び出しがスムーズ

引っ越しを伴う遺品整理では、引っ越しと遺品整理を同時に行えることが運送業者の利点でしょう。遺族が仕事を休んで立ち合う場合や賃貸住宅で退去の期限が決まっている場合には、遺品整理を短時間で終わらせなければなりません。また家の整理と運び出しに別々の業者を依頼せずに済むことも助かります。

何より運送業者は梱包と運び出しに関してはプロフェッショナルです。作業手順が明確であるため料金体系も明確で、追加料金によるトラブルも発生しにくいでしょう。

運送・引っ越し業者が営む遺品整理業の強みは、事前に決められた納期と料金に忠実に仕事をする点だといえそうです。

2-2. デメリット

遺品整理に運送業者を選ぶメリットがある一方で、デメリットもあります。

  • 不用品処分が有料である
  • 引き取りできる品目が限られる
  • 遺品を丁寧に扱ってもらえない可能性がある
  • 遺品の買取価格が相場より安めになる

運送業者はもともと運送が専門でスピードが命。そのため買取専門業者などに比べると大切な遺品を丁寧に扱ってもらえない可能性があります。

また不用品の処理については別料金となり、整理業者の標準よりも処理料金が割高な傾向です。回収してくれる品目も通常はエアコン、洗濯機などの家電に限られており、型が古いと回収対象外になることも多いようです。

近年は不用品の買取を行う業者もありますが、査定の専門性は高くなく、買取した後に買取専門業者に出すこともあるため買取価格が相場よりも低めの傾向です。

できれば不用品の買取は査定に強い業者にお願いする方が良いかもしれません。

3. 遺品整理の費用相場

遺品整理を業者に依頼する上でもっとも不安なのは、料金がわかりにくい点ではないでしょうか。

確かに遺品整理業の料金体系は複雑なことが多く、しかも一部の悪徳な業者により見積もり外の法外な料金を請求されるなどのトラブルも聞かれています。トラブルを防ぐためにも事前に料金の相場を知り、見積り時に確認することが重要でしょう。

ここでは一般的な遺品整理業者の費用の相場を紹介します。

間取り 料金 作業人数 作業時間
1R・1K 5~8万円 1~2人 1~3時間
1DK・2K 9~12万円 2~3人 2~4時間
1LDK・2DK 13~16万円 2~5人 2~6時間
2LDK・3DK 17~20万円 3~7人 3~10時間
3LDK・4DK 21~24万円 4~8人 5~12時間
4LDK・5DK 25万円~60万円 4~10人 6~15時間

遺品整理の基本的な料金は、家の間取りや広さで決まります。
さらに、家財や荷物の量によって作業人数や車両が増えると料金が追加になり、トラックの停め場所や集合住宅のエレベーターの有無といった家の周辺環境によっても料金が変わります。

料金には通常、以下のものが含まれています。

  • 不用品の回収・処分
  • 不用品の仕分け
  • 遺品の捜索
  • 買取品の査定
  • 作業のための養生
  • 遺品の合同供養(オプションの業者もあり)
  • 作業後の清掃

その他、必要に応じて以下のオプションサービスを追加することになるでしょう。

  • 消毒
  • 害虫駆除
  • ハウスクリーニング
  • 特殊清掃
  • エアコンの取り外し
  • 原状回復リフォーム
  • 廃車手続き
  • 相続相談
  • 家の解体

なお遺品の買取がある場合には、費用から差し引き清算する業者が多いようです。

料金設定やオプションの範囲は業者によって若干異なります。なるべく複数の業者から見積もりを取り、追加料金やキャンセル料の有無も確認した上で、少しでもリーズナブルでサービスの良い業者を選びましょう。

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